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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第40章 気持ちの跡



場所を改めたら

無くなってしまうと言う

彼の理性は ここでなら

保てると言う意味らしいが…


「でも、杏寿郎…
やっ、…ダメ、ですから。
いえ、…ダメにありますので。
後で…、では、願いなりませんか?」


今までの杏寿郎からするに
かなり熱い濃密な口付けをする
つもりでいるだろうし

折角 動けるようになったのに
また 動けなくなっちゃう


「今は…、もう…これ以上は…
許して…っ、頂きたく。
あの…杏寿郎?」


そんな 顔をして
俺に許しを乞うた所で


付け入る隙を俺に晒して

俺を煽っているだけだと言う事実を

俺は あげはに
伝えた方がいいのだろうか?


本人はこれで 断っているつもり…

で居るのだから 質が悪い…


「なら、
俺に褒美をくれるか?あげは。
俺が、今…触れるだけで抑えられたら。
夜に少しばかり。
俺に君の時間をくれないか?」

そう問いかけて来る声に
熱い熱の様な物を感じるし

時間をくれないかの指し示すのは
そう言う意味の言葉なのだろうけど…

でも… 約束はしたけど

今日は だって…


「いや、あの…今日のお約束の件に
ありますでしょうか?杏寿郎。
でも今夜は、その蜜璃ちゃんが…」

「君の言わんとしている事は
俺も理解しているが、
このまま、
今夜の約束を無かった事にして。
俺にお預けをさせても、君には
良い事は何もない様にあるがな?」


隊服の襟の金具を外されてしまって

そのまま 一番上のボタンも

その指先が外して行く


露わになったあげはの首筋に

杏寿郎が舌を這わせて来て


「それに、今夜はそうしてもいいと
君と約束したはずだが?
違っていたとは言わせないぞ?あげは」


確かに 彼とあの桜の木の下で

そう約束は交わしたけど…でも

彼が口付ける場所に甘い痺れが起こって

身体が反応してしまっているのが分かる




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