• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第40章 気持ちの跡


逆に俺が
あの言葉だけで終わらせようとしたから


彼女を刺激してしまって

食って掛かって来られてしまったか


逆効果…だったな


「ええ、勿論にありますよ。
私はそこまで、
お間抜けではありませんので。
だって、あの時別の話になってしまって、
あの話はあのまま立ち消えて
いたではありませんですか。
その他の、
大筋に関しては同意致しましたが、
そこに関しての合意は、
私はしておりませんよ?」


他の話については納得が出来たが
お金に関する話については
納得が出来ていないと

あげはが蒸し返して来て

杏寿郎が目を閉じて自分の額に
指を当ててしばし考え込むと
あげはの言葉に返して来た


「その件については、話は改めて
しっかりとする時間を取るつもりだ、
だが、俺としてはだな。
俺達だけでなくて、
間に工藤なり春日なりに
入って貰いたいと思って居るのだが?
俺と君だけではその話は
…幾らした所で恐らく…は」

「そ・れ・は、私達二人で話しても話が
平行線を辿る
一途にあるからにありますか?
それに間にと、杏寿郎は仰いますが
工藤さんも春日さんも
杏寿郎の味方にありましょう?
私を良い様に言いくるめるのに、
数の利で来るなど杏寿郎は卑怯にありますよ」


その話し合いがどうなるかの
局面を一瞬で予想したであろう杏寿郎が

頭痛がして来たとでも言いたげに
自分の頭に手をあてて
肩をすくめながら
深いため息を吐き出すと

「むぅ、君もなかなかに強情だな。
だが、そこもまた君らしいと思って居る
部分ではあるのだが。
確かに、君がそう言うのも無理はあるまい。
あげは、そこまで君が言うのであれば、
分かった。君のたっての望みだ。
少々気が引けるのだが、
丁度甘露寺が来ているし。
甘露寺と竈門少年にでも、
立ち会って貰おう。
君も、甘露寺と竈門少年なら
安心できるだろう?その2人ならば、
俺達の事をどちらも知っているし。
より公平な判断を、
下してくれると思うからな」





/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp