第39章 気持ちと想いと願い
「ああ、結納の出席者が知りたいのか?
胡蝶と君の妹の栗花落少女だが?
後、それから、君の弟…を呼びたいと
君は考えてるんじゃないのか?
ついこの前、彼とは…
冨岡とは話をした所だ。
彼の想いも、俺は知っているからな。
無論、冨岡にも出席して貰うつもりだが?
冨岡にも、この件は手紙で伝えてあるが?」
弟を呼びたいと考えてるんじゃないのかと
杏寿郎が私に聞いて来て
私が義勇にも 来て欲しいと
そう思って居た事も杏寿郎には全て
お見通しの様だった
それにカナヲも来てくれるんだ
それも 杏寿郎にお願いしたいと
そう思って居たから 嬉しかった
カナエちゃんのあの振袖を着る…
引き振袖に仕立て直せば
披露宴でも着れるけど…
振袖として着るのは…
きっとこの結納の時が最初で最後だから
カナヲにあの振袖を渡すつもりにしてるから
私がそれを身に纏うのを
カナヲに見せたいとそう思っていたから
カナエちゃんの想いの込もった
あの振袖に
私の…想いを 乗せたい…
誰よりも 自分の大切な人の幸せを願っていた
カナエちゃんの為にも…
私の幸せの記憶と…共に
私のカナヲの幸せを願う
願いを…乗せて託したい
そう 思った
でも 私がそれを言わずとも
杏寿郎はそれを分かっててくれて
それを嬉しいと思いながらに
あげはにはある事が気になってしまった
「しかし、結納は参加者の人数を
を合わせるのが普通にありますよ?
それでは、人数が合わないのでは…」
「だが、冨岡は
俺にとっても仲間だからな。
君は細かいしきたりを気にするが、
俺はその枠に
捉われる必要はないと思うがな?」
そう腕組みをしながら杏寿郎が言って来て
ベターだと言われている
そうあるべきと言う物も
彼には何ら意味はないらしい