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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第39章 気持ちと想いと願い



先程の記憶にまつわる話を思い返して

杏寿郎には思い当たる事があった


「お気付きになられましたか?
杏寿郎。私が…あの時、あの様な
行動に出た理由について。
記憶は失われて行くと、
先ほどの店で私は言いましたよね?
でも、その記憶を
より鮮烈に脳に刷り込む方法も
あると言う事は、ご存じにありますか?」

「もしや、君は…それを
忘れない為に、ああしたと言うのか?」



「まぁ、単純に私が、そうして
置いておきかったのもありますけどね。
関連付け記憶法と言う物に近いですが。
記憶と言うのは、思考を伴って記憶すると
より強く記憶として残ります。
そして、体験を伴う
記憶はそうそうに忘れませんから」


杏寿郎がまたあげはの
いつものやつが始まったと思ったが

この話に関しては
自分が関わっているので
聞きませんとは行かなそうだな


「そして、その事を連想させる
杏寿郎に頂いたバラに関連する記憶を
より多く脳に残す事で、そのバラに
関連する情報量を増やす事が出来ますから。
より情報量を増やす事で、直接の記憶からと
私がそのバラに関してした行動の記憶からの
両方から、思い出す事が出来ますから」

あの時のあげはの行動には
流石の俺も驚かされたが
その様な意味があったのか…


より 記憶を色濃く残す

まるで 記憶までも愛せるとでも

取れる様なそんなあげはらしい
殺し文句だな…

感じた感情までも残したい…か

言ってくれるな


そして そうしたいと彼女が思った理由は…


「先ほど、君は
人は忘れると言っていたが。
忘れると知っている君なら、
忘れにくくする方法も
当然知っていると言う事か」


「杏寿郎は、私がそうした時、
少しばかりにか、
どうかまでは分かりませんが。
不快な感情を抱きました…よね?」


答えにくい事を聞いてくるなと
杏寿郎は思いながらも
嘘も言いにくくもあるので


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