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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第39章 気持ちと想いと願い


「それも、そんな場所に
私に来て欲しいだなんて、
嬉しすぎるわ。感激だわ。
それもそんな大役を私にだなんて、
どうしよう?でもでも、
光栄だわ~、照れちゃう。
そうだわ!煉獄さんの為にも、
ちゃんとしなくっちゃ」


蜜璃が拳を握りしめて
気合を入れる様にして言った



「そうと決まったら、煉獄さんに
お返事をしないと。
えっと、煉獄さんへ…っと」


紙と筆を用意して
蜜璃が杏寿郎への手紙を書くべく


文机へと向かって

紙に筆を滑らせて行く


「この度は、素敵なお誘いのお手紙を…
ありがとう、ございますっと」


手紙にしたためて居る文面を
いちいち声に出しながら

蜜璃が手紙を書いて行く


「お手紙にありました
件につきましては…えと、
謹んで…お受け
させて頂きたくあります…っと。
後、先日の件なのですが。急で
申し訳が無いのですがぁ…えっと、うん、
こうね、これでいいわ」


ぶつぶつと言いながらも
書き上げた手紙を両手に持って

蜜璃が掲げると


その文面に誤字が無いかを確認して


「麗。お手紙、お願いしてもいいかしら?
これを、煉獄さんに届けて欲しいの」



ーーー
ーー




小間物屋なんて女性が好む様な

そんなものしか置いてないのに


杏寿郎は この店に

どんな用事があるのだろうか??


そう思いながら あげはは
杏寿郎の横顔を見ていたが

ちらっと視線を
小間物屋の店先の商品に向けた


つまみ細工の簪に

手毬の様な糸を巻き付けた鈴


あの簪… ポンポン菊みたいで可愛いな

まん丸なフォルムで…


それに あの鈴…

あんなに小さいのにちゃんと

毬みたいになってる 綺麗…


いつの間にか視線が
小間物屋の商品に釘付けになっていて

自分の顔を杏寿郎が覗き込んでいた事に

気付くのに遅れてしまった


あまりにも 顔が近くて

慌てて 彼との距離を取ろうとした時に


ふっと杏寿郎が笑って


「君が、
気になっていたのは、これとこれか?」




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