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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第39章 気持ちと想いと願い



幸せ…になりたいって望む事に

自分が幸せになる事に
貪欲になってもいいんだと

そう しのぶちゃんが言ってくれて


ううん 違う 


しのぶちゃんだけじゃない
皆が…そう思ってくれてるんだ

そうか そうだったんだ

私はずっと…ずっと
沢山の失った人ばかりに

囚われていて 

自分だけがそうなりたいなんて

幸せと言う物に対して
望む事すらおこがましいと…


心の奥底で
そう思って居たのかも知れない


でも そうじゃない…って
唐突に 気付かされてしまって



生きている人達が


自分の周り居る 大切な人達が
私にそうなって欲しいって

願ってくれている事が…見えてなくて



気が付かないままに居て……



生きたいと願うだけじゃなくて

彼と共にありたいと
そう願うだけじゃなくて


彼と 幸せになりたい…と願う事も
悪いと思わなくて…いいんだと…



自分の幸せからずっと 

目を逸らせてきた



彼に求婚された時にも

私はそう思って居た


だからずっと…彼に 杏寿郎に


そっけない態度や
煮え切らない態度ばかり 
取っていたんだ


彼と 恋仲になる前でも


なってからも…それは 心の奥底にあって



「君の幸せは、何も
君だけが願う物じゃない。
そうだろう?あげは。
君が今まで、
大切にして来た人達は君のそれを、
望んでくれているんじゃないのか?
君がずっと、
誰かのそれを望んで来た様に」


私が 他の誰かの幸せを

望んで来た様にして


誰かが 私の

幸せを望んでくれてるんだって



私の 幸せを…
望んでくれてる 人…



そうなって 欲しい…と


望んでくれているのは




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