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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第38章 牛鍋とすき焼きと胸の外と内 後編




いつかの未来なんかじゃなくて


そこに 確かにある


すぐ先の未来なんだって


安易に想像する事が出来て



その未来の姿は… 私の中で



生きる意味に…変わって行く



死ねない理由になって行く……



本当に 杏寿郎には…

驚かされてばかりで

気付かされてばかりだ…な いつも



ふふふとあげはが笑いながらも
自分の目元とそっと拭って
笑いながらもため息を漏らして



「杏寿郎……貴方と言う人は…。
随分と私達の戦いに、
沢山の人を巻き込みましたね。
ホント…そんな事をしようなんて、
そんな風に思ったり、考えたりするのは
杏寿郎だけですよ。
敵いません…ね。貴方には」



生きたいと願う 


生きたいと願える 理由に……なる程に



それを そこにある

すぐ先の未来を 見えるまでに



形作ってくれたのは


色を塗ってくれたのは



他の誰でもない


目の前の居る 私の大好きな


愛おしいこの人で…



「だったら、諦めてくれあげは。
俺は、そうしたかったからそうした。
そうすべきだと思ったから、そうしたんだ。
俺達は、その人達の為にも
生きなければならないし、
死ぬわけにはいかんからな!」



生きなければ…と彼は言った


彼は 知ってるんだ…


私が ずっと心の中で抱いていた


罪悪感にも似た感情の存在を


罪の意識…があると言う事を


私が 今まで…

自分が幸せになる事に対して

ずっと 消極的だったのは


その拭いきれない罪の意識が


ずっと 心の底にあったからだ





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