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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第38章 牛鍋とすき焼きと胸の外と内 後編


「そうか。
君が喜んでくれるのであれば。
これ以上、喜ばしい事はないからな!
俺も、嬉しい。ここが往来でなければ
君に口付けたい所だ」

彼のその言葉に
往来の真ん中だったと
ハッとあげはが我に返って

慌てて杏寿郎から距離を取った


「す、すみません…、あまりにも
嬉しすぎて、取り乱してしまい、
お見苦しい姿を晒しまして…」

「いや、俺は嬉しかった…がな?
君が喜んでくれると、俺も嬉しいしな」



そうか…


カナエちゃんのあの振袖…

引き振袖に仕立て直せるんだ…


そんな事 考えてもなかった


結納で着れたらそれでいいって


そう思ってたのに


春日さんが それが出来るって

知ってたから 


春日さんにお礼…何かしたいな…


「あの、杏寿郎。もしかして…」

「ああ。勿論春日が、その友人に
その仕立て直しを請け負ってくれる所を
尋ねてくれていて、そちらには春日から
仕立て直しの
依頼をする話をしてくれてる。
断ろうと思えば断れるし、
しばらく考えるといい。
帰りに羊羹でも買って帰るとするか。
君の事だ、
春日への礼を考えてたのだろう?」


「杏寿郎には、全て
お見通しにありますね」


「当然だ。
俺は君の未来の夫だからな!
君の思う事は
大体分かるつもりでいたが。
どうだ?あげは。
俺の予想は当たっていただろうか?」


きゅっとあげはが杏寿郎の
羽織りを握って来て


「はい。大当たりにありますよ。
流石、杏寿郎にあられますね。
ありがとうございます。杏寿郎」


そう俺にあげはが礼を言って


心底からの笑顔を向けて来てくれて


やはり 俺は


あげはには 笑顔で居て貰いたいと

そう思わずには…居られない

彼女の笑顔が見たいと


見て居たいと そう 思える


俺の傍らで 笑っていて欲しいと……


「あげは。
俺は…君の笑顔が…好きなんだ。
君には、笑っていて欲しい。
ずっと、俺の隣で。その笑顔を俺に
向けてはくれないだろうか?」


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