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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第38章 牛鍋とすき焼きと胸の外と内 後編



でも 今の私には…分かる


きっとそうしたら 


しのぶちゃん…もだけど


カナエちゃんも


喜んでくれるんじゃないかって



「ありがとうございます、杏寿郎。
結納の際には、
その振袖を着させてもらいますね。
あの…それで、結納はいつなのですか?」


「おお。そうか!
君がそう言ってくれて、助かる。
胡蝶も、
胡蝶姉もさぞ喜ぶだろうからな。
ん?ああ、結納か?
明々後日の予定で調整をしているのだが?」


やっぱり 杏寿郎のこう言う所

好きだなぁっと思う

自分が私に振袖を贈るつもりだったのに


しのぶちゃんの話を聞いて
その気持ちを汲んでくれてる

自分自身の結納に対する想いも

杏寿郎の事だからあっただろうに

それに 場所だって

きっと早くに押さえてくれていたのだろう

それなのに… 私にとっての

思い出の場所である あの店に

会場を変更する算段をしてくれていて


その彼の気持ちを考えると
じんわりと胸の奥が
温かくなって来て

それと同時に 彼への愛おしいと言う


気持ちが溢れて来るかの様


そうあげはがその 感情に浸って居ると


ふと 現実に引き戻される



さっき 杏寿郎


杏寿郎  結納の日 いつって言ってた?



私の耳が確かだったら


しあさってって言わなかった?


え?明々後日????


明々後日って確か


明後日の次の日…だよね?


明後日の 次の日???



「ええええええっ!!!
明々後日??
明々後日って、などと。
また随分と、性急すぎませんか?」


「あげは、声が大きいぞ?
それは俺も、理解してはいるが。
本来なら俺としては、結納だけでなく
式そのものも済ませたい位だ。
流石にそれはどうにも、
まかりならんかったからな。
なら、せめて結納だけでも済ませたいと。
俺はそう、
思ったのだが。ダメだっただろうか?」


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