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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第37章 牛鍋とすき焼きと胸の外と内 前編


「ああ。そんな事かい?
勿論出来るに、決まってるさ。
うちには、貸し切りに
出来る奥の院があるからね。
うちは、牛鍋とすき焼きが売りだが
懐石のコースだってやってるからさ」

「その離れは、空いているだろうか?
かなり逼迫した予定なので、
大変恐縮ではあるのですが…この日に」

その杏寿郎の言葉を聞いて
三好が目を丸くさせて居て
驚きを隠せない様子だった

「あらまぁ、それはかなり
逼迫してるじゃないかい。
でもいいのかい?その日なんだったら。
もう、うちじゃない場所を
押さえてたんじゃないのかい?」

「そちらには、その分の代金は
そのままお支払いするつもりにあります。
だが、俺はあげはさんの事を考えて。
それをこちらでしたいと、そう
俺自身が、考えたまでにありますから。
そろそろ、あげはさんもこちらに
来る頃だ。またうちの者から
仔細についてのご相談をさせて頂きたい。
品物については、そちらの店からこちらへ
運ぶように手配もこちらでしますので」

杏寿郎と話し込んでいた
三好があげはに気付いて

「ああ、あげはちゃん。
いや、少しばかりね、こちらの
煉獄さんと話をしてたんだよ」

「あげは、支度は済んだか?」


今 気が付きましたと
言いたげに二人がこっちに言って来て

白々しい…と思いつつも

この店で大きな声を出す訳にもなぁと

そうあげはが考えて

気付いてないフリをした

お会計は既に
杏寿郎が済ませてくれていたみたいで


三好に また来てね 絶対だよと
何度もあげはは念押しされながら

その店を後にする


「すみません、杏寿郎。
三好小母さんが…、解放してくれなくて」

「いいさ。気にする事はない。
きっと、三好さんも君をずっと、
心配していたのだろうな。確かに
親戚でもないかも知れないが、ずっと
君を見守ってくれていた人じゃないのか?
あげは。三好さんを…招待しないか?」



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