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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第37章 牛鍋とすき焼きと胸の外と内 前編



少なくても 鬼殺隊の

関連の者ではないのは

確かだろうが… それは誰なのだろうか?



「そんな事ないわよ!!
水臭い事言うんじゃないよ。
寂しいじゃないの。
あげはちゃんの事は、
おばちゃんは、こーーんな小さい時から
知ってるんだからね?お父さんと毎年
一緒に来てたでしょ?お誕生日にって」

こんな小さい時と三好が言いながら
手を平にして空中に線を書く様に
して胸の下の辺りで左右にスライドさせて

当時のあげはの背丈を言っている様だった


「今はこんなんだけどね?この子。
小さい頃は、すっごい、ちっこくてねぇ。
年齢聞いて驚いちゃったよ。
まぁ…今じゃ、あちこちまぁ、
それこそ、立派になっちゃって。
んん?あれ、アンタまた、前よりも
大きくなっちまってるんじゃないかい?」


じっと三好の視線が
あげはの胸の辺りに注がれているのに
あげはが気が付いて
その視線から守る様に自分の手で隠すと

「もう!さっきから、何言うのよ。
そんな事ないから、ないですっ。ない。
小母さんの、気のせいだからっ」

そう明らかにあげはが
動揺してる様子で三好に不満を漏らしていて

ふむと 杏寿郎が自分の顎を撫でると

三好と同じようにして
あげはのその部分を注視する


「前よりも…か、…だが。
俺も……薄々ではあるが。
そんな気がしていたが?
他の人が見てそう言うのだから、
俺の思い過ごしではないと言う事ッ…」


ガシッとあげはの手が杏寿郎の方へ
伸びて来て襟首をしっかりと掴むと
そのままギリッと片手とは
思えない様な力で締め上げて来る

スゥっと全集中の呼吸を強める様な
そんな呼吸の音が聞こえていて
殺気立つ様な威圧感を感じた


「三好小母さん。彼とゆーっくり
過ごしたいので。やっぱり、
奥のお部屋、使わせて頂きます!」

そうきっぱりとした口調で
あげはが言い放つと

「あら?使う?使っちゃう?いいわよ。
ゆっくり寛いで頂戴ね。嬉しいわ」


「さ。行きましょうか。杏寿郎さん」





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