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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第37章 牛鍋とすき焼きと胸の外と内 前編


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悲鳴嶼の庵のある山を下りると
丁度お昼時の少し前ぐらいだった


「これからどうする?あげは。
少し早いが、昼にでもするか?
昼食を済ませたら、ちょっと
寄り道をしてもいいだろうか?」

そう杏寿郎があげはに対して
お伺いを立てて来て

「ええ。それは別に構いませんが……」

そう返事を返した


「そうか、それは良かった。
まずは昼食だな、何にする?
定食か?洋食か?丼もいいな。
あれなら、牛鍋でもいいが…?」


牛鍋がお昼ご飯の選択肢に
挙げられてあげはは驚いた様子で

「え?牛鍋にありますか?牛鍋……。
でも、こんな。お昼から…ですか?
ああ、でも、そうありましたのなら。
牛鍋もいいですが、
すき焼きもいいですね」

そのあげはの言葉に
杏寿郎が目を丸くさせる


牛鍋 と すき焼き と聞いて


「ん?同じじゃないのか?」


「え?全然違うじゃないですか。
あー、でもどっちも美味しいって
事には違いはありませんけど……
牛鍋って言うのは、最初から鍋に
具材料が入っていて、それを煮るのが
牛鍋で、すき焼きって言うのは
初めに肉を焼いてから…そこに
割り下を入れてですね……」


あげはが言葉数多くに
牛鍋とすき焼きの違いを話して来て


「具材を入れて煮るんだろ?
同じじゃないのか?……焼くか
焼かないかの違いか?」

ふふふふふとあげはが口元を
押さえて笑う

「お昼から行くのは……ちょっと
贅沢過ぎて、気が引けてしまいますが。
杏寿郎のその様子だと、杏寿郎は
焼いて下さる方の。
すき焼きの方をお召し上がりに
なられていないご様子。
いいお店で頂く、すき焼きはちょっとした
見世物みたいな物ですからね」


この辺りに美味しいお店があるので
行きましょうかと言われて

どっちも牛肉の鍋だろう
最終的に割り下で煮るのなら



どっちも同じじゃないのか?






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