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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第34章 彼からのお土産



守りたい… と言う


彼の言葉の意味する所… それは


今まで ずっと彼が…

そうして 誰も知らぬ所で


私を守ってくれていた様にして



今度は 自分が… 

私を守る その存在になると


そう… 言ってくれているのだと


気が付いて…


ギリギリと胸が締め付けられてしまう


こんなにも こんなにも


想われてしまっていいのだろうかと


そんな風に 感じて

思ってしまうような そんな事ばかりだ…



「その役目を俺に…、
任せてはくれないだろうか?」


「………っ、杏寿郎ぅ…」



「俺はどうも、
君を泣かせてしまうばかりだな……。
あげは、俺は
君の涙も守りたい…んだ。
その涙が枯れ果てるまで…、
俺は待つつもりでいる」


どうして… なんだろうか?

どうして …杏寿郎は


そんな事を 簡単に言ってしまうのかとか


そんな事を そんな顔して

言えてしまうのかとか……


言いたい事は沢山あるのに


何も言えなくて


言葉に……出来なくて

その気持ちが 全て


涙となって

溢れて来るのを


止められなくなってしまっていて



「これから、悲鳴嶼さんと会うんだろう?
あまり泣いたら、
目が腫れてしまうぞ?あげは」

「これはっ、杏寿郎のせいです!
杏寿郎が、そんな事を
言うのが悪いんです!!
私の所為じゃありませんからっ」

むぅっと口を尖らせながらも
恨めしいそうな視線を向けられてしまって

「俺の所為……か?」

そう恐る恐る
あげはに尋ねてみると



「杏寿郎が、そんな事を
言うから悪いんです。嬉しすぎて…、
困ってしまう様な事ばかり言うから…ッ」




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