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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第34章 彼からのお土産




「炎柱様が胡蝶様にご依頼した
件に付きまして…ですね。
そちらの件に付きましては、
炎柱様のご実家の方にもすでに…
文書にて日程と場所の、
お知らせをさせて貰っておりますし。
場所に関しても、予約を整えてあります故。
胡蝶様を始めとする先方の方にも、
ご予定の確認と調整は滞りなく…」

「そうか。なら問題ないな。
だったら、そのままそっちの方の
準備もお前に任せていいだろうか?」

「かしこまりました。炎柱様」


そう言って工藤が杏寿郎に
深々と頭を下げた


「工藤」


「はい。なんでありましょう?炎柱様」


「本来であるならば、
時間を掛けなくてはならない事だし。
掛かる物だとは俺も、十分承知している。
急拵えなのも、理解している…。
……つもりだ。その、あれだ…
お前には、苦労を掛ける……なと思ってな」

そう言って申し訳なさそうな
そんな表情をしながら
工藤に向かって苦笑いをして見せた

「かしこまられたので、
何事かと思っておりましたら。
その様な事にございますか。
でしたら、
ご心配には及びません事にあります。
炎柱様が炎柱になられてから、
この工藤、お仕えさせて
頂いておりますが。
炎柱様のご性分やご気質については、
十分に承知しております故」


「工藤」

そう静かに杏寿郎が工藤を呼んで

「はい、何にございましょうか?」


「頼りにしているぞ…?」

「炎柱様にそう仰って頂けまして、
歓喜の極みにございます」

ふっと杏寿郎が目を伏せながら
小さく息を漏らすと


「それは、工藤。
少々大袈裟ではないか?」

「大袈裟にはございません。
炎柱様。それに、
お望みが困難を極めます程に…、
工藤はそれを達成する事に
喜びを感じております故。
しかし、お言葉ではありますが。
工藤より一つ、
お尋ねしたい事がございまして」


「何だ、工藤。言ってみろ」


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