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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第34章 彼からのお土産



「ああ。そちらの件にあられますか…。
いえ、私は苦労もなにも、
使用人としての自分の務めを
果たしたまで。鏡柱様にお礼を…と」

そこで工藤がハッと何かに気が付いて
先程までの
あげはとのやり取りを思い出す

くすくすとあげはが
自分の口元を押さえて笑ったので

工藤もそれにつられる様にして笑った

「全く、鏡柱様には叶いません…な」

「いえ、でも工藤さんの事は
かなり彼も信頼を
置いている様子ですし…。
それに……その。工藤さん…が
杏寿郎さんに、その……お話を
して下さっていた様で…」

言い出しにくそうな
あげはの様子を見て
工藤がある事を察すると

「大変申し訳ございません。鏡柱様。
気付くのが遅れてしまいまして。
いえいえ、あれに付きましては
こちらとしても差し出がましい事を…、
ご無礼をお許し頂きたく…ありまして」

かぁあああっとあげはが
顔を真っ赤に染め上げてしまって

「いえ、その…喜ばしいと、
思う反面…その、言い出しにくくも。
ある様な事ですし……、いや、その。
私からも、言ったには、言った…のですが」

確かに炎柱様には
鏡柱様のお体を気遣う様にと
苦言を言ったには言った物の…

妙齢の女性に滅多なことは
言うのは控えた方がいいだろうし
これ以上の話をするのはどうかと

工藤が悩んでいると

廊下の向こうから
杏寿郎が歩いて来て

こちらを一瞥すると
怪訝そうな顔をしながら
こちらに向かって言ってきた

「工藤、どこに居るかと思えば。
探したぞ?
あげはと一緒だったのか…。
あげは……。まだ君は、
着替えてなかったのか?」

そう言っている杏寿郎は
既に隊服に身を包んでいて
あのいつもの炎柱の羽織りを
羽織っていたので

私の準備がまだ出来ていない事を
指摘されてしまった…な

杏寿郎の方は準備が整っていて
もういつでも出れるとでも
言いたげな様子だったので

「いえ。私が……鏡柱様をお引止め
致しておりましたので。
申し訳ございません、炎柱様」





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