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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第33章 たった一つの揺らぐ事のない


「むしろ、俺は、
君以外は考えられないし、
考えた事もない!それも、全くだ!
だから、君が、それを責める必要も
悔やむ必要もない。
それを含めて…の、君なのだから……な。
あげは。君で……ではなくて、
君が……いいんだ。俺は。
君でなければ……、意味がないからな」

「…っ、杏寿郎…ッ」


きっと彼女は

俺がどんな言葉を言った所で


それを 自分で責めるだろうし

悔やみ続けるのかも知れない


だが 彼女はそうしてしまうと

分かってるのだから


俺は彼女がそうする度に

それは必要ないと伝えればいい


それだけの事……


「杏寿郎は……、物好き…ですね」

そう言ってあげはがふぅーっと息を吐いて
それからフッと口の端を曲げた

「そうか。俺はそうは思ってはないが?」


「でも……、杏寿郎のそう言う所に、
私はいつも救われてるんです。
杏寿郎。貴方の、そう言う所が……
私は、好き……です、よ。」

「君は自分の、
素直じゃない部分が嫌いか?」

「可愛げがない……とは、自分でも
重々に、承知はしておりますので…」

「俺は、君のそんな部分も好きだがな。
それに君は、可愛げがないと言うが。
そう言う君も、
俺から見れば…可愛らしいからな!」

私がそう自分の事を
可愛げがないと言えば

彼に可愛いと言われてしまって

どうしてこんなにも

自分が思ってる事とか
感じている事を違うと
真正面から
否定されているにも関わらずに

この人の言葉は…こうも

心地良く 胸に響いてくるのだろうか?

それもそうだなぁって
そんな風に
知らない内に思わされてしまっていて


「あげは。可愛い……な、君は。
素直じゃないが、
偶に素直過ぎる時もあるしな。
ああ、そうだ。忘れる所だった。
君に、土産があったのを失念していたか…」



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