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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第33章 たった一つの揺らぐ事のない


あんな 感情をぶつけられて
見せつけられてしまって…は

私の方とて… 穏やかになんて…
居られるはずが……なくて……

自分が 
こんな時期でさえ無かったら

自分から……
求めてもしまいたくなりそうな

そんな 気分だったり…するのに



そんな気を紛らわせたくて



お風呂の後に
炭治郎君達の所に行って来ると
自分の支度をさっさと済ませて

こちらに何か言いたそうな
素振りをしていた
杏寿郎を残して


部屋から逃げるように出て来てしまった


手前…


帰り…にくくもあって


炭治郎達の使っている
離れの部屋を後にして
自分の部屋前まで
戻って来たのは いいものの…


部屋の襖の前で
襖を開けずに

そのまま 

部屋の前であげはが 

立ち尽くしていると


ガラッっと中から襖が開いて


「もう、良かったのか?あげは、
いつもよりも、
戻りが早い様にあるが……。
それとも…、あれか。あげは。
君は…今夜は俺と……、
ゆっくり過ごしたかったのか?」


ゆっくり一緒に過ごしたかったのかと
そう問いかけられてしまって

そのゆっくり過ごすの意味を
変な方向に意識してしまっている

自分が居るのは確かで…


杏寿郎と ふたりきりで

過ごしたいには 過ごしたいのだけど


「……そっ、それは……、えっと……」


もじもじとしたまま
あげはは言葉を濁すばかりで


入れる様に襖を開いてやっても

一向に廊下から
部屋に入って来る様子もない


「あげは……?どうした?
具合でも…悪いのか?変だぞ?」


顔色を確かめようとして
杏寿郎があげはの顔に掛かる
サイドの髪を上げようとすると

そのまま 

あげはが顔を真っ赤にしてしまって

杏寿郎に触れられまいとして

慌てて距離を離して来る


「だっ、大丈夫っ…です。
何ともありませんので」

何ともなくはないだろうと
杏寿郎は内心思っていた

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