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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第33章 たった一つの揺らぐ事のない



「そうだな。
実に君らしい、返答だな。
だが…、まあいい。
君からそれ以上の言葉を強請るのは……、
今ではなさそうだからな」


行こうと手を差し出されて
その手を取ると

杏寿郎がぎゅっとその手を握って来て

手をつないだままで


そのまま母屋へと向かった



ーーーー
ーーー
ーー



それから…

夕食と入浴を済ませて

しばらく炭治郎君達の部屋で
談笑しながらみんなで双六をして

禰󠄀豆子ちゃんの
髪を櫛で梳かして結ったりした

そうしてる 間も少しばかり
そわそわとしてて
落ち着かなかったのは確かで

ふと 顔を上げた時に
私の顔を見つめている
炭治郎と目が合ってしまった

「あ、あの!あげはさんっ。
俺…今日は、
その…稽古で疲れてしまったので
今夜は早めに休みますね。ですので、
そのっ、すいませんあげはさん」

そう 察しのいい炭治郎に
匂いで悟られてしまった様で
部屋から追い出されてしまった


炭治郎君は素直な性分だから
嘘をつくのが苦手みたいで
こっちに気を遣ってくれた

嘘だったけど 物凄い顔になっちゃってたな


はぁ ダメだな……私…

炭治郎君に変な気を遣わせちゃって


でも…… 実は…… 杏寿郎の所に

帰りにくくあったりも したりする



夕食前のやり取り…を思い返すと


正直 自信がなかった


今夜 そうしたいと彼に迫られてしまったら



彼を断り切れずに…その


それに応じてしまいそうな
彼を受け入れてしまいそうな……


そんな気持ちで自分が居るからだ

今夜は別の部屋で寝ますとか
突然 今夜に限って言い出すのも


おかしいし 不自然だし…?


そう言った時期の性交渉の感染リスクは

重々に把握しているのにも

関わらずに… 

彼とそうしたい……と

どこかで考えてしまってる自分が居て……

自分の感情が昂ってしまっているのを


痛いほど実感してるから…

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