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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第32章 深まる謎と謎


その証拠に…


「隠し事…ですか?
私には何の事やら……」


そうあげはが問い返して来て


「とぼけているのか?あげは。
それとも君も、知らないのか?
…宇髄は気付いていたが?」

「気付く?知らない…?杏寿郎…
何について……聞かれているのか
私にはさっぱり……、それに宇髄さん?」

ますます わからないと
言いたげな表情をあげはが浮かべて

困惑している様子だった


あげはの使う
呼吸の危険性について…

彼女は理解していない…のか?



「その呼吸は君の身体に、
負担を掛けているんじゃないのか?」

「呼吸が…身体に負担を掛ける?
何の…話ですか?杏寿郎。
呼吸が身体に負担を掛けると
言うのであれば、
全集中の呼吸その物が
心肺機能に負担を掛けているんですよ?」

二段呼吸や複合呼吸ではなくて
全集中の呼吸その物が負担だと

そう逆に彼女に
言い返されてしまった


「だが、君は現に
その呼吸を使用して…
呼吸を乱していたじゃないか…」

彼女が呼吸を酷く乱す姿を
俺はこの数日で幾度となく見ていて

その事について 指摘をすると

「煉獄さん、あのさ、その事なんだけど。
俺は何ともないと思うんだけど?」

遠慮しがちに手を挙げながら
善逸がそう言って来て

「何ともない…、
どういう事だ?我妻少年」


宇髄はそれが危険だと言って来て

宇髄と同じ様に耳が良いはずの
我妻少年は問題がないと言って来た
どう言う…事 なんだ?

「あげはさんが、
二段呼吸や複合呼吸……て言うの?
それを使って、息切れしてる原因って
負担が掛かってるんじゃなくて……」

「そうですよ。
善逸君の言う通りですよ?杏寿郎さん。
私が、この呼吸で息切れしてるのは…
私が…わざと、肺の使用する範囲を
7割程度に制限してるからですよ?
肋骨が完治していなくて、
治癒前に胸郭に余計な負担を
掛ける訳には行きませんですから。
胸郭の動きの範囲を制限した上で、
呼吸していたので、それが、
息切れを引き起こしていた原因ですが」



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