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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第32章 深まる謎と謎


宇髄はあげはを
鬼殺隊から抜けさせようと?

そう考えて行動してたのか……

彼にあげはを 

三上透真に頼まれたと…


前には聞いたが もしや…


もしや…… 知っていたのか?
知っていたのは宇髄ではなくて…


彼……の方 なのか……?


「彼…が言ったのか?」


彼と言う言葉に宇髄が反応して
こちらに視線を向けて来た


宇髄と自然に
視線がぶつかり


まるでそのまま時が止まった様に


ゆっくりと流れるのを感じる


見つめ合ったままで
膠着状態の様になったような
そんな錯覚を覚えていると


宇髄がゆっくりと 話始めた


「ああ。アイツがいち早く気付いてた。
あげはの呼吸が……
危険だって事に……な。
今はまだいいが、
きっと……10年、20年後に
そのツケ払いが来る事になる……。
アイツはそれを心配してたんだ。
そこまで、直接な事は言わなかったが。
俺の耳が良いのは、
アイツだって知ってた。
俺がその内、それに気付くのも
アイツからすりゃ…、
予想通りなんだろうがな」

スッとその場で宇髄が立ち上がると
そのまま言葉を続ける

「ホントに、
アイツには何年経っても
敵いやしねぇーしよ。腹が立つヤローだぜ。
が。……この呼吸が、アイツとの戦いで
カギになるのは、わかってる。
使うなとは、俺も言わねぇし。
そうでもしねぇと、
アイツに勝てやしねぇだろうしな。
俺も耳で聞いて、
粗方の…方法は知ってる。
短時間の使用なら、問題ねぇだろうし?
体の負担だって知れてる」


宇髄はその呼吸の理屈も
その呼吸のリスクも知っていたから

使わなかったと言う訳か…

短時間なら…問題はない……と言ったか


「何年にも渡って、使用してる……
彼女は…危険だと……。
宇髄、君は……言いたいのだな?」

敵わないと言いながらも
宇髄の顔はまんざらでもない様子で

宇髄と三上透真の関係性が
俺の目からも見て取れる様でもあった



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