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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第32章 深まる謎と謎



「…………」

炭治郎は無言のままで
先ほどあげはが地面に描いた
肺の絵の上に玉石が積まれたものを


静かに……見ていた


それをしばらく 見ていて
それからあげはの方へ向き直ると


「あげはさん…、俺からもひとつ…
お聞きしたいんですが…」

「ん?何?炭治郎…君。
ああ。炭治郎君が聞きたいのは
複合呼吸の方ね。確かに炭治郎君には
そっちの方が…向いてるかな?」

ちょっと待っててと
あげはが炭治郎に対して言うと
庭を何かを探しながら歩き始めた

少ししてから今度は
片手一杯分の
黒い玉石を拾って戻って来る

「複合呼吸……って言うのは、
2つの異なる呼吸を一度にする事。
やり方は2つあって」

あげはが片側に並べていた
白い玉石を取り払うと

片側を黒い玉石で埋めていく

片側が白そしてもう片側が黒の
それぞれの色の玉石に埋め尽くされていく

「つまり…左右の肺で……
別の呼吸をするんですか?」

「やり方は、どっちの呼吸なのかによって。
その…、吸気の呼吸なのか、
呼気の呼吸なのかで、
私は、方法を変えてるんだけど。
吸うのか、吐くのか……によってね?」

「だったら、異なる時は……」

「呼気同士、吸気同士でないのならば
どっちの、方法でも…出来るんだけどね?
でも、同じでも可能なの。
雷の呼吸も鏡の呼吸はどっちも、
呼気の呼吸だから…」

もうひとつの方法はね……と
今度は白玉石を2段にしていた方を
1段だけにするとその上に黒い玉石の
層を作り上げていく

「でも、今の炭治郎君には…
ヒノカミ神楽の呼吸の
身体への負担が大きすぎるから。
私は、三層にするのがお勧めかな?」

自分の手の平を積み重ねるように
サンドイッチを作って見せて


「水の呼吸、ヒノカミ神楽、
水の呼吸…ってね。
それが……可能になったら……」

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