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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第32章 深まる謎と謎


「何となく…ですが。
俺達の肺は…まだ
その呼吸に適応しきれるだけ、
成長していない……って
あげはさんは言いたいんですよね?」

あげはの言葉に対して
そう炭治郎が返した

「そう、炭治郎君大正解。
だから……炭治郎君達は
これが出来る様になっても、
ずっとしてたらダメ。
肺に負担がかかり過ぎて、
肺の毛細血管が
破れて血胸の原因になるから」


あげはさんの言っている事は分かる

全集中の常中を体得する時

あれだけ しんどかったんだ……


その肺に負荷をかけた状態を
もう何年もして来た様な人達と

最近 それが出来るようになった

俺達とでは 

同じ事が出来ないのは当然だ


「だから、それを補う方法を……
説明しようと、思ってるの」


そう言いながら あげはが徐に
庭に敷き詰められている
砂利を足で退けると

土の地面がその下から顔を覗かせる
その様子を何をするのかと
伊之助が不思議そうに見ていた


その土の地面に

あげはが木の枝で肺の絵を描くて行く


こうしてみると

やっぱりあげはさん 絵上手いよな


「これって、もしかして、肺の絵?
すっごい上手だけど。
で、これがどうしたの?」

「で。これ、何だよ?あげる。
ハイってのは何なんだよ?」


肺の絵が何かわからないと
伊之助が言うので
あげはが手の平でトントンと
伊之助の左右の胸板の辺りと叩くと

「こーこ。目を体内に向けて……集中。
血管の流れを胸に移して、そう。
それからそれを包んでる組織へと
…目を広げて
そうしたら、ここの先が
ブドウみたいになってるの……視える?」

肺の絵と一緒に描かれていた

気管支の部分の先を
あげはが木の枝で指した

「ここが…肺胞(はいほう)って言って
酸素と二酸化炭素を交換してる所、
全集中の呼吸って言うのは
全身に酸素を行きわたらせる
呼吸って言われてるけど……
ここでのその交換の速度を速めてる
…って言うのが私の考え……。
体内循環速度に重きを置いてるのなら
心拍の方を意識するはずだもの……。
でも呼吸と言われてる位だから
換気量の増強を重視してる…て言うのが私の考え」
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