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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第32章 深まる謎と謎


それから 一斗の瓶入りのハチミツを
土産だと言って持たされてしまった

「あ、そうだ。煉獄さん、
あの隊服は?あげはちゃんは、
着てくれてるのかしら?」

何かを思い出したかのようにして
ポンと手を叩いて蜜璃がそう言うと

何の事だと言いたげに
杏寿郎が返した

「隊服……?
例の列車で負傷してからは
あげはは隊服は、……着ていないが、
隊服がどうかしたのか?甘露寺」

「あの、列車の時の隊服は、元々
しのぶちゃんがね、正式な場所での
着る用にって頼んでくれたやつなの。
でも、私、一度も
袖を通したことがなくて……。
お館様が、この隊服も
蜜璃の個性だから、これでいいんだよ
っておっしゃられたから。
しのぶちゃんが、貸してほしいって
それで、貸したらあげはちゃんが
その列車の任務で着たんだよ、
って教えてくれたの」

「ああ、確か。
あの隊服は元は甘露寺の物だったな。
あつらえたように、あげはの身体に
合っている様だったぞ?それに
彼女に似合っていたしな」

「あら?そんな事ないわ。煉獄さん。
あげはちゃんの方が私より大きいし、
それに細いもの。
あ!だったら、あれは?
私とお揃いの色違いの隊服!
今度あれを着たあげはちゃんと、
一緒に任務に行きたいわ~♪
だって、あの時、
とぉーーーっても似合ってたもの。
あげはちゃん」


甘露寺と お揃いの隊服……?


ガシッと杏寿郎が蜜璃の肩を掴むと


「甘露寺……」

「は、はい!あのー……、
どうしましたか?煉獄さん」

「今、君と
……色違いの隊服と言っていたな?
それについて、詳しく聞きたいのだが…」

甘露寺が自分の隊服の開いた
胸元の辺りを手で撫でると

「はい。煉獄さん。これと同じ形で
色違いの隊服なんです。
頼んだ時に生地を
あっちが間違えてしまったらしくて…。
私はこの色が気に入ってるし、
あの色は、あげはちゃんの方が
似合いそうだったから。
だから、あげはちゃんに
あげたんですけどぉ~…」

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