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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第32章 深まる謎と謎


彼が里を 自らの手で
壊滅させる事もなく


ましてや

鬼舞辻無惨にも それが知れてもいない


何故……?


何故と謎ばかりが次々に出て来て

俺には読み切れない

考えれば考える程 困惑する


ひとつ 考え得る可能性としては


彼もまた……竈門妹の様な……

鬼舞辻無惨からすれば

想定外……の存在であるのなら

辻褄が合う……と言うものなのか……


いや…… ”在る”……な

これとは違う 可能性が……

もうひとつ 在る…か


あまり考えたくない可能性ではある…が


まだ彼の中に本来の

皆に慕われていた

鬼殺隊 水柱であった

三上透真の

彼の意志が残っている…とするのなら…?


だとすれば……彼はずっと
抗っている…のか?もう一人の自分に

抗い続けている…事に…なるが……


まさか… 

いや そのまさか…なのか?


4年…の間 ずっと…彼は

戦い……続けているのか?一人で…

孤独な戦いを……続けている…のか

鬼殺隊の水柱として ずっと…


まさか…… そう なのか?

だから……なのか?

まさか…


「おっと、着いてしまったか……」


考え事をしながら
早駆けをしていたら

知らずのうちに目的地である
甘露寺の住まう屋敷へついていた

俺はあげはから教わった
二段呼吸の極意を甘露寺に伝えると

少し時間を取って欲しいと
甘露寺に言われて
甘露寺お手製の
パンケーキをご馳走になった

「あのー、煉獄さん、
ひとつよろしいでしょうか~?」

「ああ。どうした?甘露寺」

「あげはちゃんに、
伝えて欲しいんですけどぉ~」

甘露寺の伝言はこうだった

今度の決戦までの近い内に
仕事に都合を付けるので

炎屋敷にあげはに会いに行くと
伝えて欲しいと言伝を預かった


「なら、その時は甘露寺。
うちに泊まって行くといい!
きっと、あげはも喜ぶだろうからな!」

「え?いいんですか?
あ、でも…、お邪魔にならないかしら?」

「ははははは。要らぬ心配だ!甘露寺。
君は俺の継子だったんだからな。
それに、あげはの友人でもある!
歓迎はすれども、邪魔にはなるまい」

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