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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第31章 その名を継ぎし者



水柱になった……時


隊士達の噂話が耳に入った


俺と透真さんを 師範と俺を比較する

隊士達の声……


俺が…… 水柱に相応しくないと


不相応な事は重々承知していた


心無い 俺が透真さんより劣っていると

俺を批判する そんな声は……良く聞いた


あげはは 
そんなことはやっかみだから
気にしなくていいんだよ…と

私も 柱になりたての時
良く言われたしね と


そう言って励ましてくれたが……


その時にあげはが俺に


『でも……。私、嬉しいの。
他の誰かじゃなくて、
別の誰かじゃなくて、義勇…貴方が。
義勇が水柱になってくれて…、
だからね?
……ありがとうね、義勇』


俺が 水柱になる事を…

あげはは望んでくれていて

それを喜んでくれていた……


『けど、だったら…もう、
私の役目は……、終わりだね。
義勇はもう、…柱になったから。
私の継子である…必要はないもの』


俺が…柱になる事

それは同時に


俺が


あげはの継子ではなくなると言う事を


示していた


『だがっ、師範。……俺はまだ…、
師範、貴方から学びたい事が…』

『柱は柱の継子にはなれないって
事ぐらい、義勇だって知ってるでしょ?
だから、これからは…、
義勇が教える番だよ?
だって、義勇は…もう水柱でしょう?』

そっと あげはの手が
義勇の頬を撫でる

そのまま コツンと額を合わされる

『それに…ごめんね?義勇…
もう、私は……教えて…あげられない…の』

あげはのその行動に

昔を思い出してしまった

俺が落ち込んでいる時に

蔦子姉さんが……良く…してくれたから

俺は事ある毎に
亡き姉の姿をあげはに重ねていて

その優しさに甘えていたのだと

知らされる事になったのは
そのやり取りのあった すぐ後の事で

あの時にあげはが言っていた


”ごめんね”の意味を……


知らしめられる事となった


あげは が柱を辞めた からだ


俺は あげはが柱を辞めたのだと

その事実を直接
本人から あげはから聞いたのではなくて


全く名前も記憶にないような

別の隊士から 聞いた



「あげは……、俺は…」


あの人に… どれぐらい……

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