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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第31章 その名を継ぎし者


「やはり俺達じゃ、
足手纏い……
と言う事でしょうか?あげはさん」

炭治郎の言葉に
あげはの表情が曇る

「彼は……、それぐらいに……」

「でもさ、俺はあの宇髄って人に課題
出されちゃってるから、参加するしか
ないんだけど?」

「善逸が参加するなら、
俺も参加します。
相手が強い……元柱だったと
煉獄さんから聞いています」

「そいつが居たら、
ケッコンシキできねぇんだろ?
天ぷらが掛かってるからな。
当然、俺も参加するからな!!」

彼らの 三人の目を見て
それを聞くのも不要なのだと

そう悟ったから


「ありがとう…、炭治郎君、
善逸君、……伊之助」


あげはが目尻を人差し指の先で
拭いながらこちらに笑顔を向けて
礼を言って来て

「いえ、俺が
そうしたいと思ってるんで!
あげはさんは……
気になさらないで下さい。
あ。話し込んでて大丈夫ですか?
煉獄さん、
待ってるんじゃないですか?」


「あ、ああ。そうだね。
じゃあ、
杏寿郎さんの事見送って来るから」


そう言い残して
あげはが玄関に杏寿郎を見送りに向かった


玄関で草履を履いていた

杏寿郎は着物ではなくて隊服姿で


炎柱の象徴である

あの炎の様な羽織を身に纏っていた


この恰好をした杏寿郎を
見るのは 随分と久しく感じてしまって


「ーーっ、杏寿郎。
今日は……隊服なの?」

「ああ。冨岡に会いに行く約束を
つけてある。
彼からの……鉄友殿からの
伝言を冨岡に直接伝えたいからな」


刀鍛冶の里を後にする時に

鉄友さんが杏寿郎に
義勇に伝えてほしいと言っていた言葉

杏寿郎はそれを義勇に伝えに行くと

そう言った

草履を履き終えると
スクッと杏寿郎が立ち上がり


肩に掛かっていた
羽織をバサッと翻した

その光景に
あげはは思わず 息を飲んで

彼のその仕草に

目を奪われてしまっていて


炎柱 煉獄杏寿郎……


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