第31章 その名を継ぎし者
「いやぁ~そんなぁ。あげはさんに
そう言ってもらえて。光栄です~」
ぐねぐねと善逸が
あげはに礼を言われて褒められて
身体をくねられせる
「いや、俺からも礼を言いたいぞ?
我妻少年。君の言う……呼吸が終わる前に
新しい呼吸を始めると言う理論は
他の呼吸にも、応用できるだろうからな!」
杏寿郎の言葉を聞いて
炭治郎がハッとする
「そうか…、そう…ですね!
煉獄さんの言葉と
善逸の言った事、それから……
さっきのあげはさんのした事、
それを合わせると……。普通に
呼吸を使った型を連発するよりも
更にスムーズに型を
繋げる事が可能って事ですね!
凄いぞ。善逸、流石善逸だな!」
「ええ?そう?そう?
いやぁ~、そんな事ないよ~。
あ。でも、でも。
もっと言ってくれちゃっていいから!
いやぁ、やっぱりそう思っちゃう?」
杏寿郎と炭治郎に更に褒められて
善逸が嬉しそうにぐねぐねと
気持ちの悪い動きで
身体をくねらせながら
全身で喜びを体現していた
「そうだぞ!竈門少年。
まずは君達はその為にも
あげはからの課題の。
あの瓢箪を割らねばな!」
「あん?さっきの
あげるがやってた事だろ?
あれ、やりゃーいいんじゃねぇのかよ?」
「伊之助……、何か掴んだのか?」
「ああ。当然っ。俺様は
親分だからな。それぐらいは朝飯前だ。
呼吸すっときに、グルグル~って
回しゃいいんだろうがよ!違うか?」
炭治郎が伊之助に尋ねて
伊之助が自信満々にふんぞり返りながら
腰に手をあててそう言った
伊之助の言葉を聞いていた あげはが
一瞬顔を顰めて
それからぷっと吹き出して笑った
「まぁ大体、当たってるけど。
今日は杏寿郎が、用事があるらしいから
今日は……私が皆に稽古するね?
その呼吸の事も、ちゃんと説明するから」
全集中の常中の更に先を…と
あげはが言っていたが
まさしくに これがその
常中の更に先……と呼べるだろうな
少年達を継子にした事は
正解だったようだな……
この場に彼らが居なければ
こうはなって居なかっただろうからな