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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第31章 その名を継ぎし者


一体あげはは 何ができるか
確認したいと言っているのか……

杏寿郎もあげはの言葉に興味を惹かれた

それに竈門少年と嘴平少年は
あげはの呼吸に
意識を集中させている様だし

彼らが二段呼吸を習得するのも
あまり時間は掛からないかも知れんな

あげはの言葉通り……に

だからあげはは
俺に付け焼刃でも早く二段呼吸を
習得して貰わないと困ると言っていた訳か

昨日は……我妻少年には
霹靂一閃を三連にしてほしいと

あげはは申し出ていたが……

今日は今日で 彼に八連を使えと


自分には三連が限界……と

自分で言っておきながら


何を考えているのか……


まぁ 今から彼女がする事を
見ていればわかるだろうが……


少し離れた場所にいる
あげはと善逸はまた鏡合わせの様に

同じ構えを取っていて


シィイイイイッ……

善逸の雷の呼吸の音と

対峙する

あげはの呼吸は……

フゥウーーーウウッ……

鏡の呼吸…だな


妙……だな


今の呼吸には雷の呼吸が入ってないな


ならば

あげはは…… 鏡眼複写……だな


だが 昨日も鏡眼複写だったが

鏡の呼吸に雷の呼吸を混ぜていた

同じ鏡眼複写であるのに


今日は鏡の呼吸だけ……だ


それは 何故……だ?

いや そうか その答えは……


「雷の呼吸 壱の型……」

「鏡の呼吸 肆の型……」


カッと善逸が精神統一の為に
閉じていた目を見開く


「霹靂一閃 八連!」

「鏡眼複写!」


霹靂一閃の速さは流石に俺の目では追えない

が あの二人が作っている

お互いの霹靂一閃の軌道を見れば



彼女の成そうとしてる事が……分かる



「あ。あげはさんの……呼吸が…変わった?」


俺の隣でその様子を見ていた
竈門少年が漏らす様に言った
と同時にあげはの声がして


「霹靂一閃 二連」


ドンッ ドンンッ……

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