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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第30章 蝶の入れ知恵とほどほどの戯れ ※R-15


嫌な…… 予感がすると
杏寿郎が悟った時には
時はすでに遅く

「いいですか、杏寿郎。
お言葉ではありますが。
月経中の性交渉は
感染のリスクが高まりますので、
免疫力が低下している上に、
自浄作用も低下していて粘膜が
傷つき易い状態になってますから。」

そこまで 話すと
スウっと息継ぎをして
あげはが更に話を続ける

「それに…性交による、
過度な子宮の収縮は、
経血の逆流の原因になりますし。
経血が逆流する事により、
卵管炎や子宮内膜症の
原因になるとも言われてますので…。
後、それから……肺子宮内膜症と言って……」

ああ また始まったと
杏寿郎は思っていた

「肺子宮内膜症は、
子宮内膜症の中でも
珍しい症例ではあるのですが……。
肺や胸膜に発生する、子宮内膜症で。
月経の度に気胸や血胸と
言った呼吸器症状が
出現するのですが……、そのほとんどが
右の肺に症状が現れると言われていて……」

こうなるとひとしきりの事を
話し終えるまでは
あげはの話は終わらないのは

杏寿郎も知っているので

適当に相槌を打ちながら
その話が終わるのを待っていると


じとっとした視線をあげはが向けて来て


「って、
……聞いてらっしゃいましたか?杏寿郎」

「あ、ああ。聞いていたぞ。あげは。
俺に構わず、続けてくれ」


もっと簡単な説明ではあったが
今あげはが話して居る内容については

宇髄から貰った本にも
書かれていたからな


じぃーーーっと疑り深い目で
あげはが杏寿郎を見ていて

「ホントに?聞いてらした?
適当に、相槌を打って…聞き流して
おられるのだとばかり……」

「なっ、何を、言ってる。あげは。
そんな事はないぞ!」



聞き流してたって顔してるし


その顔は

「杏寿郎…?
私の目に狂いは……ありませんよ?
まぁ、いいですけど。
杏寿郎には関係のない話でしょうし」



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