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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第29章 蝶々達の戯れと入知恵


「え?しのぶちゃんこれって…」

「ああ。これですか?
煉獄さんも、あまり我慢ばかりなのも
気の毒なので…。
お手伝いに使って貰えたらと思いまして」


お手伝いって?
我慢ばかりって?

つまりは私がその間に

杏寿郎の事を…手伝えって事?


「あの、これ…もしかして」


所謂… 通和散とか
いちぶのりって言うアレ…

「普通にそれを付けて、
手でもいいですけど。
ああ、でも…、
もっといい方法がありますけど?」

そう言ってニヤニヤと
目の前のしのぶが
不敵な笑みを浮かべて来て

「何でも、本当にしてるみたいに
…男性は勘違いするって、話…ですよ?
気になります?あげはさんになら、
特別にお教えしてもいいんですが
必要ないなら無理にとは言いません。
どうなさいます?」

「…しのぶちゃん、それ…杏寿郎が…
喜びそう…、な感じだったりする?」

あげはの言葉を聞いて
ニマニマとしのぶが
嬉しそうな笑顔を浮かべて

「勿論ですよ、あげはさん。
きっと、煉獄さんも…お喜びになります」

と言われて
しのぶちゃんが作ったと言う

只の通和散ではなさそうな通和散

ではないよな…コレ?

通和散なら唾液でふやかして使う物だし

最初から液体…だよな コレ…

じっとあげはがその小さな
薬瓶に入ったそれを注視していると

「それの成分がが、気になります?
グリセリンがベースですから
人体には無害ですよ。
後は精製水とポリアクリル酸ナトリウムです
後は…少ーしだけ、私の配合した
何か入ってるかも知れませんけど…?」

怖い怖い むしろ少しだけ
入ってるそっちが怖いっ

「でも、人体には
悪影響はありませんので。
ご安心して下さい。
口に入っても問題ない物で
調合してありますので。
流石にコレ丸々1本
飲んだりはなされないでしょう?」

ね?と言われてしまって
その液体の入った薬瓶を握らされる




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用語解説

・通和散といちぶのり
今で言うローションの事

・グリセリン
成分的にはアルコールに分類される
浣腸液に使われている

・ポリアクリル酸ナトリウム
紙おむつ等に使用されている
高い吸水性をもつ成分
水分をゲル化する性質を持つ成分

要するに しのぶちゃんがくれたのは…
ただのローションです
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