• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第29章 蝶々達の戯れと入知恵


幸せ…と言われて

カナヲは大きな目をきょとんと
更に大きくしていて

それは一体何なのかと
そうまだ幼いカナヲには意味が分からず
カナエに問いかけて

「きっと、カナヲにも見つかるわ。
この人と一緒にずーっと
居たいってそう思える人がね?」

「ずっと一緒に居たい…人が居るのが
幸せ…って事?だったら…私は」

思わず ギュッと
カナエの着物を掴んでしまって居た
そんな相手がカナエにいて
ここから居なくなってしまうのかと

そう 不安になってしまったからだ

「うふふふ♪カナヲにそう思って貰って、
私は幸せ…よ?カナヲ、やっぱり
カナヲは…可愛いわ。大好きよカナヲ」

「…うん。…私も…そう、だから」

気になっていた事があった

カナエ姉さんは あげは姉さんの事だけ

歳はあげは姉さんの方が上なのだから
あげは姉さんと呼べばいいのに

あげは姉さんじゃなくて
あげはちゃんって呼んでた

家族の括りに 入っているのに
どうしてなのかって 疑問に思ってて


「ねえ。カナエ姉さん」

「ん?何?カナヲ」


「どうして、
カナエ姉さんは…あげはさん…を」

そこまで言った所で察してくれたらしく

「ふふふ、聞きたい?」

そのカナエの言葉にカナヲが頷いた


ーーーーー


「カナエ姉さんは、あげは姉さんの事…、
大事だってそう思ってた…んだと思う」

「うん。ありがとう。カナヲ…」

ギュッとカナヲがあげはに抱きついて来て

「私も、そう…思ってる」

よしよしとあげはの手がカナヲの頭を撫でて

「姉さん。皆の事。大好き、大好きだし、
離れてても大事だってそう思ってる。
カナヲの事も、しのぶの事も、アオイも
すみ、きよ、なほの事もね?
でも…カナエちゃんの事も…、
そう思ってるの。今でも…きっと、
それはこれから先も、ずっと変わらないから」

ふふふふとカナヲが笑って

「あげは姉さん、
カナエ姉さんと同じ事言ってる」

「ありがとう。カナヲ。カナヲのお陰で
元気出て来たみたい。
今から、蝶屋敷へ行く所なんだけど…
カナヲも一緒に戻らない?」

2人でカナエの墓参りを済ませて
手を繋ぎながら蝶屋敷まで歩く


/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp