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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第28章 巡る流れと蝶と蝶


けど こんな風に
優しくされてしまうと
勘違いをしてしまいそうになる

その 不死川君はまだ… 
私の事を…

そんな風に思って居るのだろうか?


「全部…吐き出せェ。何でもかんでも
ひとりで背負い込んでんじゃねェよ。
バアたれがァ…。頼れェ。
煉獄だけじゃ役不足だってんなら
俺も、居っだろうが!…俺を
頼りゃいいだろうがよォ?違うかァ?」

「そんな事っ、出来ない…よ。
不死川君を…頼るなんて」

こんな時に こんな体勢で
こんな事を言うのか 不死川君は…

「俺ァ、見返り…寄越せたァ。
言ってねぇぞ?」

「そんな事、知ってるけど。
だったら…、だから…余計に」


「んなら、寄越せェ。
そう言われた方がいいんだろォ」


ますます 
彼を勘違いしてしまいそうだ

見返りを必要としないで
そうしてくれるから 
余計に申し訳なくなって
そう 感じてるて 言ったら

今度は そうする代わりに 
見返りを
要求されてしまって

「あげは…。さっさと決めちまェ」

離れないと… いけないと

そう思って居るのに

私の頭を 髪を撫でる
その手が 優しくて 心地いいとさえ
感じてしまって

その 瞳に 見つめられる

私を見つめる その目が

とても 優しくて…


「あげは…」


「不死っ…川君、離してっ…?」


「あげは。お前。アホだろ?
俺に、離して欲しいつぅんだったら、
話すか泣き止むかどっちかにしろォ。
今すぐだァ、さっさとしろォ。
でねぇと…口付けんぞォ?」


口付ける?

話すか… 泣き止むか?どっちかにって

その言葉の意味に我に返った


「はぁ?何言ってんのよ」

「お前っ、そこは普通に返すのかよ。
可愛くねぇな。お前っ」

「五月蠅いわね!どうせ、可愛くないわよ」

口付けると言う不死川の言葉に
あげはの涙が止まって居て
可愛くないと面と向かって言われて
明らかに不満そうな顔を向けて来る
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