第4章 ちょっとだけ 分かったこと
でも それは自分1人では出来ないのも
十分なまでに 理解している訳で
誰かの手を借りなければ
成しえない事なのに
他の誰かを 巻き込む事に
躊躇し続けていたのだ
しのぶちゃんにしろ
蜜璃ちゃんにしろ
それに義勇だって
きっと頼んだら力になってくれるだろう…
でもやっぱり それができなくて
いつまでも前に進めないのは…
恐れて…怖いと 思っているからだ
現実と向き合うことから 逃げてるだけだ
もし… 今の私が…前に進む勇気を
持てるとするのなら
それは…
さも 当然の事の様に
何の躊躇する事も臆する事もなく
一緒に戦うと言ってくれた…彼を…私が…
「君は、優しいが、
あまり他の者の心配をしすぎるな。
俺や、周りの者も、
君にそうしてほしいと思ってる」
「そうしてほしい…って?」
一体 私の周りがどうしてほしいのか?
「自分だけで、抱え込む必要はない!
頼ってくれ!君は、1人なんかじゃない」
そうか そうだ…いつだって
しのぶちゃんも 蜜璃ちゃんも
義勇もそれに 宇髄さんや不死川君も
そう… 言ってくれてたんだ 私に
「1人じゃ出来ないのなら、
皆ですればいい!」
ボォオオオオオオーー
汽笛が響いて
ホームにいる人々が列車に
乗り込んでいるのが見えた
「思っていたより、早かったな!行くか?」
「え、あ、はいッ!
あ、お夕飯、買って行きませんか?」
とホームにある売店をあげはが指さした
「うむ、そうだな!そうするか」
「牛鍋弁当を11個もらおう!」
11個って売店の人固まっちゃってるし…
いや まぁ
よく食べるのは知ってるんだけども
「君はどうする?俺は、来襲に備えて
控えめにするつもりだが…」
そうなんだ 11個は控えてる量なんだ
「そうですね。じゃあ、私は釜飯と
フルーツサンド。お願いします」
「君は少食なんだな」
「いや、女の子にしては多い方ですよ」
「甘露寺は俺より食べるがな!」
「あの子は別の…異次元みたいな物なので
、一緒にしないで下さい」
「君は、上背は甘露寺と変わらないくらいだが、
もう少し目方があってもいいんじゃないのか?」
もう 2貫ほど…あってもいいと
思うがなと付け足した
「それは、私じゃなくって、
しのぶちゃんに言って下さいよ」