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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第28章 巡る流れと蝶と蝶


その つまり煉獄さんと
あげはさんとの…艶…事を…

「少年達にも…
あまりいい影響はないだろうがな。
離れ…までは届かないと思っては居るが。
君や、我妻少年には
筒抜けてしまいそうではあるな」


縁側に残された
伊之助と善逸とあげはの3人からは

中庭の奥の方の隅の方に
炭治郎と杏寿郎の姿が見えるだけだった


「全く、炭治郎の奴。
なんつう事、お願いしちゃってるのさ。
そんなの音、聞いたら分かるし。
自重とか、出来んでしょ。
あの人はさ。
ね?そうでしょ、あげはさん」

「え?自重するとか何の事?善逸君」

善逸が頭の後ろで
腕を組むと
こっちをニヤニヤしながら見て来て

「煉獄さんってさ、あんな性格じゃん?
だからさ、あっちもさ、
相当なんじゃないの?って事。
炭治郎の言い分もわかるけど、
それは俺は気にしないけど?」

あげはが炭治郎達の方を指さして

「ちょっと、善逸君。
あっち、どんな話してるの?」

「だってさ、こんな音してんのに
我慢しろっていう方が、無理だって。
炭治郎だって、匂いで分かるのに。
まぁ、炭治郎が気になるのは
真面目だからだろーけど」


ちらっと一瞬
善逸が杏寿郎の方を見ると
それから視線をあげはの方へ向けて来て

「聞きたい?どんな音…
あの人から聞こえるのか。
あげはさんに、俺…
聞かしてあげたい位だもん。
俺、今まで色んな人の色んな音…
聞いて来たけどさ。
あんな音、聞いた事ないよ」

そう漏らすように言うと
善逸がぐふふふと笑って
その笑い方が気持ち悪かったのだが
そう笑って居たかと思っていたら

あげはの方を見て
善逸がニッコリと笑った

「あげはさんが、
好きで好きで仕方ないって音。
五月蠅い位、ずっとしてる…。
正直…、俺。羨ましいかも?
人からは色んな音がする、
生きている音も考えてる事も、
色んな事が混じった音がしてる。
でも、あの人の音…そればっか。
だから俺は、無理だって言ってんの」

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