• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第1章 序章


「なるほど。これで俺も共犯になるわけか。
俺からも…、聞きたいことがあるのだが」
「はい、なんですか?」
「君はなぜ、ここにいる?」

共犯になったよしみからか 
貴女ではなく君になったようだ

「なぜって、ここで働いているので」
働く?ここで?彼女が?
「ここは、蝶屋敷だが?」
訝しげに尋ねてきた
「そうですよ。私はここで看護の
仕事をしています。鬼殺の合間に」
あげはの言葉を聞いて知らなかったと
言いたそうな顔をして
「しかし、ここには俺も何度か
世話になっているが、君を見かける事は
なかったようにあるが?」
「いつも、いつも居ませんよ。
鬼殺の合間って言ってるじゃないですか」

「なら、君に会えたのは
運がいいと言うわけか!なるほど!
だとしたら、今、話した方が良さそうだ」
1人で何かに納得したように
杏寿郎が話をする

「いつかは、初対面であるのに関わらず、
君の立場も弁えず、失礼をしてしまった!
無礼を詫びたい!!」

彼の言ういつかとは 
あの2年前の事なのだろうが
何やら ちょっと引っかかる表現だ 
初対面なのと柱である私に
新入隊士である自分がと言うのはわかるが
その時の私には将来を誓った
婚約者がいたのに…?

「それは、別に構わないけど…」
「そうか、なら折り入って
お願いしたいのだが。いいだろうか?」

折り入って願いたいこととは 
なんなのだろうか?

「今すぐにとは言わない!
俺と、夫婦になってもらいたい!!」

2年前に彼に同じように
求婚された時には私には婚約者がいた
あげはが返答をしかねているのを
見て杏寿郎は続けた
「君の事情は理解しているつもりだ、
返事を急かすつもりはない!
君もまだ辛いだろうからな…」

彼女の婚約者が亡くなって 
まだ1年も経っていないのだ
例え婚約者に先立たれたとは言えど 
すぐに違う男と婚約する訳にも行くまい
「で、でしたら…、
おっしゃらなくてもいいのでは?」
「次にいつ君に出会うかも
分からないしな、その間に他の男に
求婚されるような事があっても困る」

「今すぐにとは言わない!
頭に…置いておいてくれるだけでいい
考えて置いては貰えないだろうか?」
/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp