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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第27章 あの人の声と音の波に重ねる呼吸を




でも…


考えるんだ

考えろ 炭治郎


あげはさんは 何を…

俺に伝えようとしているのか…


流れ そう流れだ
止める 流れさせる?


そうか そう言う事か!

あげはさんは 俺に


止めている流れを

流れるままに 流せってそう言ってるんだ


だから つまり…


伊之助の剣を 止めて
その流れを せき止めて

途切れさせるんじゃなくって
流れるままに流しきれと


そう言ってるんだ


「まだまだぁ!
これでも食らえぇええっ!!」


炭治郎の視線が変わった
それまで物とは違う

闘志に満ちた目に

仲間と言う 括りから彼等が抜けださないと

これは只の実戦形式の
稽古ごっこにしかならない

炭治郎に向けて伊之助が繰り出した
鋭いばかりの一撃を

伊之助も今まで炭治郎が受け止めていたので
その一撃も受け止めると踏んでいたのだろう

スッと炭治郎が
木刀を構え直して

その木刀の面を使って 
伊之助の一撃を滑らせていくと同時に
右足を半円を描いて運んで行くと

そのまま その一撃を捌いて
受け流していく

その力の行先を失った 伊之助が

自分の攻撃の勢いを受けて
地面に背中を打った

「見事!竈門少年、一本だな!
嘴平少年は、端で見ているといい」

炭治郎が自分の
先程の動きを脳内で思い返しながら
あげはの方を向き直ると

「あげはさん!合ってますか?
俺がした事で、合ってましたか?」

炭治郎があげはにそう確認を取って来て

「合ってるよ~!
炭治郎君。流石っ、その調子で
もっと、難しいのも捌いてみて欲しいな」

「おいおい、あげは。正気か?
君は竈門少年に、
我妻少年のあの高速の
居合を捌けと言うのか?」


「あら?杏寿郎さんなら、
当然。出来ますでしょ?」

ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべながら
こちらを挑発するように
あげはが見て来て


「それは、霹靂一閃が捌けるのかと
君は俺に言いたいのか?」

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