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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第27章 あの人の声と音の波に重ねる呼吸を


「何。手合わせが2人でないと出来ないと、
誰かが決めた訳でもあるまい?
3人でも出来るだろう?
鬼が1体だけとは限らない。
同時に2体を相手に攻撃を捌く事もまた、
実戦で求められる場面とてある。
練習してませんから、できませんでは
通用しないのが、この仕事だが?違うか?」

「ええっ?いや、確かにそれは
そうなんですけど…」

「成程、杏寿郎らしい稽古の仕方ですね。
連続の、弟子同士の手合わせならば、
どこの育手でも取り入れてるでしょうが。
同時にさせる…複数局面の瞬時の判断力と、
戦闘に置ける優先順位の選択を
思考する事なくさせる…いい方法かと」

あげはの言葉に
ニヤリと杏寿郎が笑みを浮かべて

「打ち合わせは、一切禁止だぞ?少年達。
ルールは呼吸禁止のみだ。では、始めっ!」


お互いに共闘するかの
意思確認を取る間もなく

煉獄さんの一声で

3人での手合わせが始まってしまった

今までなら3人で協力して
煉獄さんに打ち込んで行く
稽古ならして来たけど

普段なら協力するはずの

2人が 今は敵なのだ


「ぬはははははっ!行くぞっ、オラァ!!」

好戦的な性格の伊之助は
問答無用で
炭治郎に木刀を振り降ろして来る


この数日 

煉獄さんの指導を受けた事で
伊之助の今までデタラメだった
規則性のない太刀筋がかなり形として

無駄がなく

洗練されて 整ったのは確かだ

凄いっ…

この短期間で 伊之助は
各段に力を付けてる

次々に伊之助が降って来る
木刀を炭治郎が自分の木刀で受け止める



「炭治郎くーん!
水の呼吸の極意を思い出して!
水の呼吸は、変幻自在の呼吸だよ?
流れれば、流れゆくまま…それを
止めるの流れさせるも君次第だから!」

伊之助の猛攻を防戦一方で
凌いでいる炭治郎に対して
あげはが叫んだ


水の呼吸は…変幻自在の呼吸


形に嵌めれば

どんな形にでもなる…と


鱗滝さんが 言ってた
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