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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第27章 あの人の声と音の波に重ねる呼吸を


あ しまった…
善逸君には聞こえるんだった
独り言のつもりだったのに

「ううん。何ともないよ、行こう?
稽古、あんまり遅くなると、
善逸君だけ、課題
増やされちゃうかも知れないよ?」

「えええええぇっ?それ、
めっちゃ嫌なんですけどー?
嫌すぎじゃない?嫌すぎるでしょ。
あの人、体力すっごいから、
全然疲れ知らずだし?涼しい顔して
ニコニコしてるしっ、どうなってんの?
柱って人はさ、皆こうな訳?
体力お化けすぎでしょ、ヤバすぎっ。
って、どうしてあげはさん、
顔赤くなってるの?」

善逸の言葉を聞いて

まんま 夜の杏寿郎もそうだから
それを思い出して 
あげはが赤面していると

善逸に顔が赤いと
指摘されてしまって


「やっ、あの、
別に…赤くはなってないからっ。
思い出したりなんて、ない。
してなっいし、してない…し?
ああっ!稽古ホラ、稽古。
私達もしなくちゃ。急ご。
ねぇ、善逸君。一緒に…行こう?」


頬を染めて
恥ずかしそうにしている
あげはにそう言われて

年頃の少年である 善逸が

一瞬で あらぬ妄想を
してしまったのは

ある意味 仕方なくはあるのだが

中庭で素振りをしていた炭治郎が
一瞬 何かを感じ取って 顔を上げて

手を止めると自分の鼻の辺りを
指の背で擦りながら 
顔を顰めて渋い顔をすると


「ん?どうかしたのか?紺治郎」

「善逸のやつ…。あ!あの……煉獄さん」

「どうしかしたのか?竈門少年」


「煉獄さんにお願いしたいんですけど、
今日は善逸は、凄く鍛錬したいって
思ってると思うので。稽古を沢山
つけてやってもらえませんか?善逸に」


「ん?そうなのか。
それは良い事を聞いたな、感心感心。
なら熱心な我妻少年には、
課題を用意するとしよう!」


後で合流した善逸に
炭治郎は思いっきり悔やまれたが
不満を露わにする善逸に炭治郎は
「自業自得だ」と冷たく一喝した
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