第26章 傷跡の理由の裏側
あげはのその言葉を聞いて
彼女の優しさが
自分の胸に染みて来るのが分かる
俺が彼女に 無理難題の
二者択一の選択を責任を放棄して
委ねようとしているのに
それなのに 彼女は あげはは
その俺の中にある矛盾すらも
無条件に大切にしてくれようとしていて
そのどちらもを叶える方法を
探してくれようと…してくれるのか
「あげは……、俺はまた
君に知らず知らずのうちに
甘えてしまっていた様だな…」
ギュウウっと抱きしめれれて
その心地いい温もりに
そのまま杏寿郎は瞼を閉じた
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次の日の朝が来て
朝食を済ませた後に
あげはの元に鎹鴉の環が戻って来て
胡蝶からの返事が届いた
なんでも
あのオートなんとかは
2人で共同購入する事になり
物はあっちに選んでもらうと
あげはは言っていたが
それなりに値が張るのであれば
俺から贈ると申し出たが
これは蝶屋敷の備品ですからと
あげはに断られてしまった
あげはが嬉しそうに
胡蝶からの手紙に目を通していて
「えーっと……、ああ!
今日の午前中の内に
炭治郎君たちが、蝶屋敷から
こちらへ戻ってくると…」
「そうか、竈門少年達が
こちらに戻ってくるのだな。
なら、折り入って君に
頼みたい事があるのだが…」
「杏寿郎の言いたい事は、
大体想像が付きますけども。
善逸君の事ですよね?
杏寿郎から言われなくても
善逸君の指導は私がしますよ。
でも…、
彼の更なる成長を
視野に入れるのであれば…、
善逸君は宇髄さんに任せるのが
一番伸びるとは思いますけども」
あげはには我妻少年の成長と
更に先に直面するであろう
課題がすでに見ていて
その為にも 我妻少年が
宇髄の継子になるのが望ましいと
そう考えていると言う訳か
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この章は、この琥珀糖の話の
最終形である形の概形を整える
意味合いを持っ章なのですが。
前半は、後の展開の為の伏線と。
ビードロの部分ですが。
ビードロいいですよね。好きなのです。
ここに来て、冒頭の煉獄少年の
求婚の理由です。
瑠火さんが言いそうな感じにと
あの言葉を書いた記憶があります。
文字数が足りないので、
詳しくはニュースで書こうかと。