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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第26章 傷跡の理由の裏側


「きっと、どの様なデザインでも
お似合いでしょうし?上背もおありで、
スタイルもかなり素晴らしくあられますし、
お顔立ちも整っておられますので……。
少々ドレスが派手過ぎる位でも、
遜色は取られないかと……その」

要するに… だ

あげはは何を着ても きっと似合うし
顔もスタイルも素晴らしいから
デザインが凝っている物がいいだろうと

こう 言いたい訳か

「どうだ?あげは…、気になるのはあるか?」

「ああ、これ。…とても素敵ですね」

そう言って数枚あるデザインの中から
あげはが1枚のデザインを取り出した

大胆な胸の上が何もない
デザインではあるが

片側の肩の部分から胸に掛けては
大輪のバラのモチーフが連なっている

ウエストのラインで絞られていて
その先は裾に向かって広がっており

肩から連なるバラのモチーフは
丁度 ウエストで切り替えられて
反対側へと連なりながら降りていた

その広がりのあるスカートの部分は
片側が短めになるアシンメトリーで

ベースのカラーはイエローだが
そのスカートの片側の短くなっている
アシンメトリーになっている部分は
多段のフリルがあしらわれ

その大き目のフリルの部分は
色見がイエローから徐々に
オレンジへと変わって行くデザインになっていた

うっとりとした目線をしながら
あげはがそのデザインを眺めていたので
余程それが気に入ったのだろう

だったら
これに決めるより 他にないが

「このドレスに装飾されている、
バラの飾りなのだが…
赤にして貰えるだろうか?」

「ええ、そうさせて頂くデザインですが…」

「なら、どんな大きさになってもいいから、
赤いバラを108輪、お願いしたいのだが?」

赤いバラを 108輪て……

まさか…

その言葉にあげはがデザイン画から
顔を上げて杏寿郎の方を見た

視線が合うと

ふっと杏寿郎が
あげはの顔を見て笑った


「異論は?」

と問いかけられて

「ありません」

と答えた


「ご提案をさせて頂いても……?」

そうおずおずとデザイナーの女性が
尋ねて来て

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