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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第26章 傷跡の理由の裏側


宇髄と不死川そして悲鳴嶼さん

鬼殺隊の柱の中でも彼らが
トップ3の速さを誇る事は

あげはも共に柱をして
早駆けをした事もあるので
知っている事ではあったのだが


「特に、悲鳴嶼さんや宇髄はあの巨躯で
あの速さだからな、正に脅威的だがな」

「私が思うに、……杏寿郎も速いと思いますよ?」

「俺が思うに、君は俺より速いが。
君と胡蝶ならどっちが速いんだ?」

杏寿郎の言葉にうーんとあげはが考えて

「条件によりますかね」

と言った

「条件…と言うと?」


「走る距離とか、走り続ける時間とか、
この前の様に何かを持って走るのか
とかにもよりますって事ですよ」

「俺を荷物か何かの様に、
言ってくれるのだな……、君は」

俺の言葉にあげはが
キョトンと目を丸くして

「完全に荷物だったじゃないですか!!
まぁ、私が、貴方の制止を振り切って
勝手にした事ではありますけども……」

そう言ってむうっと口を尖らせた

「まぁ、そのお陰で、こうして
君と過ごせているのだから、君には
感謝するしかないがな!さあ、着いたぞ!」


急いで駆けて来たので
約束の時間には
まだ幾分の余裕があったが

仕立て屋のドアをくぐると

店内では デザイナーの女性が
手にオーガンジーの生地で作った
バラの花を手に持っていて

ドアに付いているベルの音で
こちらに気付くと
それを作業用の机の上に置いた

「お待ちしておりました、煉獄様。
デザインを幾つか、ご用意させて
頂いておりますので。こちらへ、どうぞ」

そう言って
昼間に白のドレスのデザインを見た
テーブルへと二人を促した

奥のテーブルの上には
ラフな感じであるがイメージを
掴むのには十分なデザイン画が
数枚 乱雑に広がっていた

「すいませんっ、ラフな物ばかりで
お恥ずかしいのですが…」

気恥ずかしそうにそう言って来て

彼女はあげはを見ていて
イメージが湧いたとは言っていたが
まさかこれほどまでとは



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