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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第4章 ちょっとだけ 分かったこと


この人 バカなんじゃないかな?と
あげはは思っていた
私と付き合うと死ぬって言ってるのに
引き下がるつもりがないって
何考えてる訳?

「君が俺に、この話を切り出したのは、
君が俺を死なせたくないと、
思ってくれたからだろう?」
それは確かにそうなんだけども
「違う…だろうか?」
確かめるように問い直された

「そこまで、分かってもらって
るんだったら、これ以上は…」
俺の視線から逃れるように顔を背けようとする
「このまま俺に身を引かせたいのだろうが
、それは断る!」
「いや、あのですね。私は…君の身に
もしもの事があれば…」
「その話なら、先程聞いた。
何度言われても同じだ
君の願いは、…聞き入れられない」

あげはが表情を曇らせる
彼女の願いを聞きれないと
泣かれてしまうかも…しれない…
よもや 困った…
俺が 同じ話を何度しても聞き入れない
と言ったからなのか別の話をし始めた

「もし、の話だよ?柱がさ、鬼になったら
…どうなると思う?」
ー柱ーにまで 血の滲むような努力を
重ねて成った者が鬼になるなど
到底考えられないような話だ

彼女の話は 信じられない様な話から
聞き入れられない話になり
今に至っては 考えられない話になっていた
どの話も 受け入れ難いが……
少なくても彼女の中では…真実なのだろう

「俺は、鬼にはならない。
如何なる理由があったとしても、
柱たるものが鬼になる事などない!!」
「そうだね、普通の柱なら、そうだろうけどね」
「だが…、仮に柱ほどの剣技を使いこなせる者が
鬼になることがあれば…“脅威”だ」

鬼の持つ再生能力
人の数倍の身体能力
その上 呼吸まで使いこなす 鬼

「同じ話を何度しても同じとは言ったが、
…なぜこんな話をする?」
彼女からの返事はない
「君が、なんの根拠もなくして、
この様な例え話をするとも
思えん。何か思うところが
…あるんじゃないのか?」

彼の言う通り
私の中に思うところはある
あるからこそ …こんなお願いをしているのに

「もし、仮に。君の願いを
聞き入れるとするのなら、
2つ答えてほしい事がある」

「答えたら、聞き入れてもらえるの?」
「それは、君の答え次第だがな。やめるか?」
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