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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第25章 昼下がりの密事(みそかごと)※R-18


まぐわう…… と言うのは

ただ 体を重ねるだけじゃなくて
もっと 深い所で… 
私と 繋がりたいって意味で

そう その言葉だけでなくて
目に その瞳にも そう
言われているのを 感じてしまって

彼の言った言葉に

ドキドキと胸が高鳴るのを感じる


スッと杏寿郎が目を閉じると
急にその視線から解放されてしまって
その視線から逃れたいと思っていたのに

その視線が無くなった事を
今は 淋しいと感じてしまって


「杏寿郎…目、開けて…?」

そう つい強請ってしまった

「俺に、見つめられるのが。
恥ずかしいんじゃなかったのか?」


そう言って ふっと
柔らかい笑みを浮かべると
口付けても?と確認されて
その問いかけに対して
あげはがコクリと頷いた

唇に唇を押し当てる口付けを
何度も交わして
唇を挟まれて吸われる
いつもなら舌を絡ませてくるはずなのに
唇を重ねて 挟まれて
押し当てられる口付けを何度もされて

ジリジリとした
焦れったさが自分の中に
募って行くのを感じた

「だが…、いいのか?俺の手がこのままじゃ
いつもように、手を繋いで
口付けてもやれないが?
俺の、記憶が確かなら、そうされるのが
……君は、好きなはずだが?違ったか?」

一向にされる予感のない
深い方の口付けに
痺れを切らしてあげはが目を開くと
眼前に杏寿郎の目があって

視線がぶつかり
そのまま見つめられる


そのまま彼の顔を見ていると
杏寿郎が自分の舌を少しだけ出して
縛られたままの手の指で
その舌を指さしたので

何が言いたいのかわからないままに
その杏寿郎と同じように
あげはも少しだけ口から
舌の先を出して視線を合わせると

ツンと柔らかい
感触が自分の舌の先に触れて
それが杏寿郎の舌の先だと
すぐに気付いた

口の外で
お互いの舌の先を舐めあう様にする
唇を押し当ててはいないのだから

触れている舌の部分は少しだけなのに

どうにも こうにも
いやらしい…のだ…そう感じてしまう



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