• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第25章 昼下がりの密事(みそかごと)※R-18


「それは、あれか?
つまり、君は俺の…手を制限したいと?」
「あまり、色々な場所を同時に
…されるのは、その…」


「同時に責められると、
すぐに気を遣ってしまうからか?」


杏寿郎の言葉に
思わずドキリとしてしまった

同時にあっちここっちも
責め立てられてしまうと
すぐに気を遣ってしまうのは
紛れもない事実であって

あまり何度も何度も
気を遣ってしまってばかりでは
体力を消耗するのは確かだし

杏寿郎の手の動きを制限する事で
彼にあまりあれこれされなくて
いいかなぁと思ったのだけども

「まぁ、君にそうさせて置いて、
俺がそうしないと言うのも些か、
失礼と言う物か…だが、いいのか?」

その いいのか? の示す所は
どの辺りなのだろうか?

「さっきの時間…、15分ほどだったか…
それでいいのだな?」

要するに15分間は 手を使わずに
そうすると言う事だ

縛ってくれと言わんばかりに
自分の両手首を合わせて
杏寿郎がこちらに差し出して来たので

あまりきつくなり過ぎない程度に
ネクタイで彼の手首を縛った

「……俺に、手を使わせないと言った事。
取り消すのなら今の内だが?俺が思うに
俺に、そうして欲しくなるのは君の方だと
思うがな…。例えば……」


向かい合わせに座って
手首を縛ったままのその体勢から
じっとその赤い瞳に見つめられる

杏寿郎の視線があげはの目の
更に深い所まで 刺さってくる様な
気がしてその視線から逃れたい気持ちになって
いたたまれなくなってしまう

身体だけでなく
もっと深い所の心の
奥の 更に深い奥底まで

見透かされてしまっているかの様で

「なぜ、…恥ずかしがる?」

そう優しく問いかけられる
その声も優しくて
胸がキュッと締め付けられた

「杏寿郎が…、見つめるから…っ」

「見つめる?俺は見つめている
つもりはないが?」

見つめていると言う状況でないのなら
この状況は何と言うと言うのか…


「目合っている……つもりだが?」


まぐわう…… まぐわうと言う事は……
/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp