• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第25章 昼下がりの密事(みそかごと)※R-18


余韻を惜しみながら
その舌と唇を開放すると

あげはの目がトロンと蕩けた目になっていて
可愛らしい事 この上ないが

もう こうなってしまったら
お湯が跳ねるとか そんな些末な問題を

彼女自身が気にしなく
なってしまうのかも知れないが……

「あげは。風呂の周囲が
随分な事になっているが、
自覚はあるのか?」


自分がそうさせて置きながら
わざとらしくそう問いかけた

周囲が水浸しだと
杏寿郎に指摘されてしまって

カッとあげはの頬が
真っ赤になる

本当に あげはは 
可愛らしいから仕方のない限りだな

俺の所為だと 不満を露わにした所で
可愛らしいのには違いはないのだが


「何とも、可愛らしいな、…俺の人魚は…」


そう言って笑う顔も
いつもの杏寿郎の笑顔じゃなくて

そんな顔で笑えるのってくらい

男の顔… してるのにっ


「ふっ、はぁ、んんっ杏寿郎っ、
天女だったり、バラの精だったり。
忙しいですよ、…今度は人魚ですか?」

「何だ?不満か?あげは…だったら
君は何がいいんだ?…俺の」

もう っと呆れた感じで
あげはが笑って

「残念ですが、私は人魚じゃないので
これ以上入ってたら、身体がふやけますし
のぼせてしまいそうですよ」

「俺は、もう少し君が、人魚になっているのを
楽しんで居たい所だったが。名残惜しいが、
そろそろ、地上に戻る時間の様だな。
俺の可愛いあげは」

「もう、そんな事ばっかり言うし。
先にあがりますからね?」

先にバスタブから上がって
身体を軽く拭いていたあげはが

杏寿郎にバスタオルを差し出して来て
杏寿郎がそれを受け取ると
自分の身体についた水分を拭き取って行く

「まぁ、地上には地上で…、また別の
水の中とは違う、趣がありそうだがな…」

そう言われてみれば…
ベットは初めてかも知れない

「そ、そうですね。ベット……」

「ああ、そうだ。
折角ついているんだから、閉めてみるか?」
/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp