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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第25章 昼下がりの密事(みそかごと)※R-18


「ああ、そうなんですね、つれこ…みって、
えええっ!!連れ込み、連れ込み宿っ」

連れ込み宿…って あの 連れ込み宿!?

ってここ 連れ込み宿なのっ?

この建物が?


「あげはっ、声が大きいぞ?」

慌ててあげはが指摘されて
自分の口を塞いで
今度は声を顰めると

「どうして、杏寿郎は
こんな場所をご存じなんですか?」

「春日だ、
……その、女性はこう言った場所に
憧れる物だと、力説されてしまってな」

春日さんの 仕業だったのか
確かにそう言うのに敏感そうだ 彼女なら

杏寿郎にその素晴らしさを力説する
彼女の姿が 安易に想像できる

連れ込み宿と言っても
その辺にある連れ込み宿とは

随分と趣向が違う場所のようだった

調度品やらは洗練された高価な物だし
大衆向けの物ではなくて

迎賓館を改装した感じの
高級な 連れ込み宿の様で

フロントの男性も
燕尾服に身を包んでおり
その受付をする所作も
きちんと教育を受けている様だった

それこそ その所作は
帝国ホテルのホテルマンだと言っても
過言ではないほど洗練されている

あげはがその玄関の調度品や
吹き抜けのステンドグラスに
気を取られている間に
杏寿郎は受付を済ませていたようで

「あげは、終わったぞ?」

「ええ、あ、はいっ!すいませんっ。
ぼんやりしておりまして」

そう声を掛けられて
現実へ引き戻される

いや 引き戻されても
私が居るのは実際に まるで
活動写真にでも出てくるような

そんな大きな洋館で

一階から二階へは
途中で二股に分かれる
大階段が伸びており

建物の二階から三階へは
別の階段を使う様だった

二階に配置されている部屋数は
意外と多くプレートに部屋の数字が
割り当てられたドアがいくつも
並んでいる

高級志向であるが
この階のお部屋は割合い
お手軽な金額なのかも知れないと
若者にも人気って言ってたから
若者向け…の仕様なのかも?

そうぼんやりとあげはが考えながら
杏寿郎の後について 廊下を歩いていると
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