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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第25章 昼下がりの密事(みそかごと)※R-18


杏寿郎からの提案で
早めの昼食を摂った

そのまま町を歩こうと言われて
大通りを歩いていたんだけども

歩いている内に
少し店の少ない方へと
足が向いている事に気付いた

と言うより なんか
人気のない辺りな様な?


不安になって声を掛けようかと
あげはが思った辺りで
杏寿郎の方から声を掛けて来て


「その、あげは。君に…、
確認したい事があるんだが…」

と声を顰めて聞いてきたので
聞き取りやすい様に
身体を寄せてあげはが耳を寄せると

杏寿郎にある事を耳打ちされて

どうしてそれを
今 確認されるのだろうか?と
あげはは思いつつも

「そ、それは…まだ、ですが。
…それがどうかしましたか?」

「ん?気になるか?…ただの時間潰しだが?」

「時間?潰し…ですか?」


何だろうな
随分と 含みのある言い方を
されてしまったな

それに 時間潰しって言ってたな

良く分からないままに
どこに行くのかも聞かされないままで
着いたのは3階建ての大きな洋館だった

杏寿郎は気にする様子もなく
その中へ入って行ってしまったので

こんな所に入ってもいいんだろうかと
戸惑いつつも
杏寿郎の後について中に入ると


その中は

玄関のホールは広々としていて
その床は大理石で出来ているようで

3階まで高さのある 吹き抜けになっており
上からは豪華なシャンデリアが下っていた

ステンドグラスになった 玄関の上の
大きな窓からは陽光が差し込んでいて


ここだけ日本じゃないみたいな
そんな錯覚を起こしてしまいそうだ


ほぅっとあげはの口から
感嘆の声が思わず漏れていたのが
杏寿郎の耳に入ったようで


「気に入ったか?」と声を掛けられた

「凄く、素敵な場所ですが…ここは?」


「流行り物に敏感な、
若者や高級志向の上流階級の間で
流行っている。洋風の連れ込み宿だが?」




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