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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第24章 町行かば ※R-15 



丁度 その頃 

任務への移動の前に
早めの腹ごしらえでもしようと
大通りを歩く宇髄と義勇の姿があった

「なぁ、冨岡。お前、何が好きなわけ?
洋食でもいい?それとも和食?」

「俺は…別に、なんでもいい」

ああ もうこいつは 
また こんなんかよ
いつも こんな感じか

いや 違うか? こいつ

言い方は前と同じだが

なんか 雰囲気… 前と


変わった…か?


「なんでもって、お前、女子かよつーの。
で、ラーメンとか連れてったら、えー、
ラーメンなの~とか言うんだろ?」

「宇髄は、何がいいんだ?
俺は、……それでいい。」

宇髄が冗談を言ったのに
しれっとかわされて
普通に返されてしまった

「あのさ、冨岡さ」
「何だ?」

「お前さ、飯食ってて、楽しい?」

「楽しい?生命維持に
必要な行為だと、認識している」


ムニュと両方の頬をムニムニと
宇髄に摘ままれてしまって

「はぁ?お前、バッカじゃねぇの?
飯っつうもんはな、生命維持の為じゃねぇの。
美味い飯っつうのはな、心を豊かにするわけ、
楽しみなのよ?わかる?気を許した相手と
食う飯ほど、美味い物ねぇだろ?」


「…………そうか、そうだな。
そうだったのかも知れない」


こいつが食った
そう言う意味での美味い飯は
最後に食ってから大分なるのかと
宇髄が考えていると

「だが、蝶屋敷で…
たまに食べる飯は美味い……」

「怪我してる時の飯か?」

「いや、そうじゃない…。
来てもいいと言われたから、いつでも。
あげはに。ひとりで食べてたら、栄養が偏ると」

そう言う義勇の顔が
心なしか綻んでいるように見える


「でも、アイツはもう…煉獄のトコに…」

「宇髄。見てみろ…」

大通りを歩く人波を義勇が指さして
その視線の先に 宇髄が目を向けると

2人で洋装に身を包んで腕を組み
片手にアイスクリンを持って歩いていたのは
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