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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第24章 町行かば ※R-15 


「まぁ、容姿がどうこうとか
言う所以外なら。あの列車での
戦い抜かれる信念は素晴らしいと
感じましたが……、まぁでも
同時に馬鹿だとも思いましたし?」

容姿を褒める様な事を言って欲しいと
言ったはずなのに これまた随分と
嫌味な方向で
あげはに返されてしまったか
照れ隠し…なのかも 知れないが

「あの時は…その、君を
巻き込みたくはなかったからであって
それに、この話は容姿云々とは
関係ないだろう?」

じとっとした視線をあげはに向けられて

「ああ、そうだ!この後も予定が
あったんだったな、
歩きながら、話そう…どうだ?」

「そうですね、こちらにあまり
長居をしてしまっても。
お邪魔になりますし。そう致しましょう」

そのまま 仕立て屋を後にして
人通りの多い大通りを歩く

ひそひそと
こちらを盗み見ては
自分の連れと囁き合う
人達とすれ違って行く

杏寿郎はそれが気になったが
隣のあげはは気にしてない様子だった

「見られてる……、みたいですね。
杏寿郎さんが、素敵だからですかね?」

そう言って
ふんわりとあげはが笑った
俺の洋装なんかよりも

君の笑顔の方が
素敵に決まっていると
往来の真ん中で 思わず
大きな声で言いたくなったが

「君ほどでもないがな?あげは。
わからないか?君は綺麗だし、
可愛らしいと言っているんだ。
君の事を褒めたら、
幾らでも褒められるからな」

「もう、またそんな、バカな事を言って、
からかわないで下さいますか?」

俺にはすれ違い様の会話が
耳に入ったから その人達が
何を言っていたのかわかるが

「バカな事ではないがな?本当の事だ
それに、見られているのは君も同じ事だろう?」

前に家族と共にあげはと
サーカスへ行った時もそうだった

男性の視線を集めていて
注目の的になっていたのに
当の本人は全くそれに構う様子もなかった


あげはの髪を一房救い取ると
サラサラとした髪が指の間から
すり抜けていく


「君は……、少々目立ち過ぎだ」

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