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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第24章 町行かば ※R-15 


「そんな謝罪じゃなくて、
俺は聞きたいのだが?」

杏寿郎が聞きたいのは
謝罪でないとするのであれば

洋装姿への感想だ


「あの、とても良く……お似合いです」

「そうか?だが、それだけか…?」

あれ もっと違う言葉が欲しいと
言う事だろうか?

「素敵です、……その、格好いいです。
杏寿郎さんは元が良いから、何を着ても
お似合いでしょうが…、ここまでとは
正直想像しておりませんでしたので」

心なしか頬を染めながら
あげはがそう言って来て
気恥ずかしいと感じて居るのか
視線をなかなか合わせてくれない

「あげは、もう一度言ってくれないか?」

「杏寿郎さんは、元が良いから、
何を着てもお似合いでしょうから」

「違う。その前だ」

「素敵ですと、言ったのですが」

「そこまで戻らなくていい、その後だ」

スーツ姿の彼に
じっと目で射抜かれてしまって

「格好いいと…言いましたが」

「似合うか?」
「ええ。とても」

あれ?嬉しそうな顔してるな…
杏寿郎さん

「この姿の俺は、格好いいと思うか?」

「杏寿郎さんは、いつも格好いいですよ?
隊服姿も、素敵ですし。着流しも
お似合いですし、稽古着姿も、冴え冴えと
されていて。格好いいです」

ガッと杏寿郎に
突然両肩を掴まれて

「大丈夫か?熱でもあるのか?
あげは…無理は良くないぞ?」

と真剣な表情で言われてしまって
あげはは肩に顔が付きそうな位に
首を傾げながら

「いえ、私は至って、健康ですし。
体調の管理はおこったっておりませんが?
どうかなさいましたか?」

「こちらから、言ってほしそうに
しておきながら、あれなのだが…。
俺の記憶が確かならば、君から
容姿や、服装の似合うやらとかを
今まで余り、褒められた様な
記憶がないのだが?」

見つめ合う事 しばし

それからあげはが
うーんと唸りながら

自分の記憶を遡っているようで

「そう言えば、そうかも知れません。
お伝えしておりませんでしたね。
まぁ、容姿がどうこうとか言う事に
そこまで、拘る必要もないのかと」

「俺は、言われたいがな…」
「え?」

「俺は、君にそう、
言われたいがなと言ったまでの事だ」

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